基本的な訓練をおえ、飼い主との意思疎通が以前にもまして、できるようになってくる時期です。 もともと持っていた犬種の特性、先天的な性質にくわえ、これまでの体験が加わります。この時期には、犬それぞれの個性が生まれ、ゆるぎないものになります。
2歳3ヶ月~5ヶ月
体力がたっぷりあり、子犬時代とは異なり、物事を理解する冷静さも身についてくるころ。遊びやドッグスポーツを通じて、飼い主といっしょに作業するおもしろさを学んでいきます。
2歳5ヶ月~8ヶ月
自分をとりまくさまざまな環境に慣れ、いつ、何をするかが習慣として身についてきます。同時に子犬のころのような好奇心に満ちたやんちゃな行動はへってきます。
2歳9ヶ月~3歳
犬種や個々の性格によっても差がありますが、大方の犬があまりはしゃいだりしなくなります。
本能的にボールを好む
犬は止まっているものよりも、動くものが大好き。これは野生時代の狩りの習性に関係しています。ボールを好む犬が多いのもそのためでしょう。とくに、ゴールデンやラブラドールなどのレトリーパー(持ち帰るという意)犬種は、この性質を強く残しています。
レトリーパーの中には教えずとも、投げたボールを持ち帰る犬がいます。 しかし、たいていは、投げられたボールをくわえて、その場で遊んでしまったり、気分で追いかけたり追いかけなかったり。 飼い主といっしょに遊ぶためには、確実に毎回ボールをくわえ、飼い主のもとまでもどってくることを、順序だてて教えなければなりません。
ひもつきボールを使う
まず、ひもつきの訓練用ボールを使って、犬にボールに対する執着心を植えつけておきます。 執着心が生まれたら、次はボールを投げます。そのとき、飼い主もいっしょにとりにいきます。
そしてボールをくわえたら、犬に「コイ」と指示を出して、もどってこさせます。これは、これまでの訓練でおこなってきた「コイ」の応用。 もどってきたら、飼い主の股をくぐらせ、よくほめます。くぐることで、犬はもどる目的をよりはっきり持つことができます。徐々に引き綱を長くし、最終的には引き綱をはずしてできたら完成です。
障害物をジャンプで飛び越える
本来はとぶ必要のないもの
アジリティー(障害物競走)などのドッグスポーツに挑戦する場合、ハードルをとぶ訓練は欠かせません。 犬にとってハードルは、本来とぶ必要のないもの。むこうに行きたいなら、よけてまわればいいわけです。いきなりハードルの前に犬を連れてきて、とばせようとしても犬はいやがります。無理強いして、足が引っかかったり、苦痛を味わったりすると、ハードル自体に悪い印参を持ってしまいます。
失敗させないことがポイント
はじめは、ハードルをまたげるくらいの高さに設置して練習します。ハードルのようなものが身近になければ、ロープでも、ダンボールでもかまいません。ひざの関節くらいの高さにして、飼い主といっしょにまたぎます。 またぐときには、「トベ」と指示を。 やっていることと指示語を関連付けて覚えさせます。
またいだら「マテ」。これは引き綱をはずし、ひとりでジャンプしてまたぐようになったとき、勝手をさせないためです。 できるようになったら、飼い主が横につきながら、犬だけでまたぐ練習をします。最終的にはいっしょに走ることもやめ、ひとりでジャンプさせます。 決めた高さをとべるようになったら、5センチ程度高さを上げていきましょう。犬に失敗させないように、徐々に訓練を進めることがポイントです。