犬のしつけ方法│生まれて環境に慣れる4ヶ月まで
子犬が家にやってきたその日からハウスとトイレのしつけをはじめます。 犬の居場所を整え、排泄場所を決めるというのは、同じ家の中でともに生活する上で欠かすことができないしつけです。
ハウスとトイレはほぼ同時に教えていきますが、順番としては、犬自身に自分の居場所=ハウスを覚えさせておいたほうが、トイレの場所をはやく理解できるでしょう。
ハウスは、市販されているケージ、犬小屋、ダンボール箱など、犬が横たわれるくらいの大きさのものなら、どんなものを利用してもかまいません。 ただし、天井があり、四方を囲んでいる形状のもののほうが、犬が落ちついて休むことができます。
はじめはおやつで誘導する
ハウスのしつけでは、指示で犬がハウスに入って、おとなしくできるようにします。 「ハウス」のはじめのうちは、おやつやおもちゃなどで誘導し、ハウスの中に入ったらほめます。
しかし、くりかえしていくうちに、ハウスに入ることをいやがるようになります。このとき、きちんと入らなくてはいけないという飼い主側の意思をしっかり通しましょう。 「ハウス」で中に入ることを覚えれば、来客時でも、留守番時でも、お互いに安心していられます。
トイレに行くことを教える
むかえたその日からはじめる
トイレのしつけは、子犬をむかえたその日からはじめます。ハウスといっしょに教えると覚えがはやいでしょう。
トイレは新聞紙でもトイレシーツでもかまいません。吸収性のよいものを選び、はじめのうちはあなたの目のとどく場所に置きます。その場所ですることを覚えるまでは、そばをはなれないくらいの覚悟でのぞんでください。
トイレのしつけで一番大切なのは、失敗させないことなのです。犬は本来きれい好きな動物。決められた排泄場所でする習慣がつけば、きちんとそこでするようになります。しかし、何度か失敗すると、犬はどこですればいいのか混乱してしまい、よけいに覚えがおくれてしまいます。 もし、ついていられない日があるなら、だれか別の人に頼んで、しつけをおこなってもらいましょう。つきっきりで教えれば、数日で覚えられます。
しからず、すぐに片付ける
それから、トイレを失敗したときに、しかってはいけません。排泄行動は生理的な衝動です。しかられたことで、オシッコをすることをこわがるようになっては、体によくありません。失敗したら、すぐに片付けます。においを頼りに同じ場所でしないよう、洗えるものは洗い、洗えないものには、犬の苦手なにおいのスプレーなどを噴射しておきましょう。
車、バイク、犬や猫に慣らす
ワクチンの前後に外に慣らす
2回目のワクチン接種がおわる生後3ヵ月前後から、家の中だけでなく、周囲の環境にも慣らしていかなくてはなりません。この時期にいろいろなものを見、聞き、ふれあっておけば、ものおじしない犬に育ちます。
ワクチン前なら、犬を抱いて通りに出て、車やバイクを見せたり、他の人にさわってもらったりしましょう。ワクチン後は散歩に出かけます。
はじめのうちは、犬の様子を見ながら、不安そうにしたら、はげまし、おびえがひどかったら、途中でその日の散歩を終了します。 正体のわからないものに対しては、恐怖心が倍になります。 車なら車が、どんなものなのか、どんな音を出すのか、どういう動きをするのか、段階をふんで教えます。
アクシデントをおそれないで
散歩中はさまざまなアクシデントが考えられます。通学中の小学生の集団、公園の噴水、風にゆれるゴミ袋。 ささいなことでも、おびえたり、興奮したりします。
しかし、散歩は愛犬の性格を知るのに最高の機会です。 アクシデントには細心の注意をはらいながら、散歩中愛犬がどんなことに反応するのか見てください。どのくらいタフなのか、繊細なのかわかってくると、今後、しつけや訓練をするとき役に立ちます。