犬に与えられた3つの仕事はどれも人間にとって重要なこと

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犬の仕事について

狩り
  人との生活の中でいちばん最初に活用された能力
オオカミから鋭い狩猟本能を受け継いでいる犬は、もともと狩りの名手。人間がまず着目したのは、その優れた狩猟能力でした。

人間とともに狩りをすることを仕事としてきた犬たちは、素早く走り、獲物を追いつめ、そして仕留める、本来はとても野性的な犬種です。しかし、狩猟が人間の間で「生活」から「遊び」に変わると、狩猟犬の改良が進み、「仕留める」能力よりも「獲物を見つける、追い立てる」などの能力が重視されました。

さらに狩りの種類により犬を使い分ける、いわば狩猟犬の分業化が始まったのです。それにより、犬はより専門的な狩猟能力を身につけます。

例えば、獲物を見つけて追うのが得意な犬(ハウンドグループ)、人間が撃った獲物を回収する犬(スポーティング・ドッググループ)、小型獣猟専門の犬(テリアグループ)など。 現在では、野性味や粗野な性質は削がれましたが、祖先から受け継いだ素晴らしい能力は今も衰えてはいません。

守る・助ける
狩り以外でも人を助ける役割をします
人間が狩猟中心の生活から農耕を行うようになると、犬は人間の家や家畜を泥棒やオオカミなどの外敵から護衛する仕事を与えられるようになります。なわばりや仲間を守るのはイヌ科本来の習性。人間はさらに「吠える」という習性をのばすことで番犬向きの犬を誕生させたのです。番犬にはオオカミよりも大きくたくましい犬が選ばれ、繁殖させました。

一方、ヨーロッパの一部地域や北極・南極圏では、大きな犬が荷車やソリや引く仕事をしていました。これら護衛や運搬の仕事をする犬は、今ではワーキング・ドックグループと呼ばれ、救助犬や闘犬も含まれています。現在、介護犬や麻薬探知犬として才能を発揮している犬もこのグループです。

やがて家畜を守る犬の中から、はぐれた家畜を連れ戻したり群れを移動させる犬が生まれます。これらはのちにシープ・ドックとなり、ハーディング(群れを集める)・ドッググループと呼ばれるようになりました。

ドッグフード 可愛がられる
いつも側にいて人を癒す。それも立派な犬の役割です
犬が人間と暮らしはじめて以来、犬は常に人間を助ける役割を担ってきました。狩りをする、家畜を守るといった実質的な役割ばかりがクローズアップされますが、いつの世も、その愛らしい姿で人の心を癒してきたことは簡単に想像できます。

しかし、犬の「可愛らしさ」という面だけに着目されたのは17世紀以降。歴史は浅いのですが、現在にいたるまでの短い期間に、さまざまな種類の愛玩犬が誕生しているのです。

狩猟や番犬などの能力はそのままに、容姿がとくに重要視されたノン・スポーティング・ドッググループには大小さまざまな個性的な犬が、トイグループには、小型犬がまとめられています。

このふたつのグループに分けられている犬は、人なつこくてわがまま、でもかわいいという、子獣の性質を色濃く残しています。自分の子どものように愛情を注ぐことができ、それに応えてくれる、現代の人間にとって、もっとも必要な役割を担っているのではないでしょうか。

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