全犬種の飼いやすさの評価と特徴を解説│ら行

更新日:

ら行

ラージ・ミュンスターレンダー
白と黒の美しい被毛を持つ大型の鳥猟犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
昔はジャーマン・ロングヘアード・ポインターと同一犬種とされ、その黒白タイプでした。1908年にジャーマン・ロングへアード・ポインターからの黒白タイプの除外か決まったため、独立犬種となり、1919年からは組織的な繁殖が始まりました。

ラサアプソ
チベットで古い歴史を持つ神聖な犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理2
社会性・協調性2
状況判断2
訓練好き2
友好的2
何千年もの歴史を持つ犬種です。昔、チベットの中心都市ラサでは、僧や貴族が飼っていて、幸せを招く犬と思われていました。チベット仏教のダライ・ラマから中国皇帝への献上品でした。ヨーロッパには1920年代に持ち込まれました。

ラマ教寺院や貴族のあいだで愛される
ラサ・アプソは、中国を原産とするペキニーズ、パグ、シー・ズー、さらには日本で独自なタイプとなったと考えられている狆などの共通の先祖犬とみなされている犬です。マルチーズもこの犬の系統と考えている人がいるほどで、ユーラシア大陸の多くの小型犬に影響を与えた可能性があります。 非常に古い時代からチベット地方で飼育されてきたようで、ラマ教の寺院や貴族の間で幸運を招き寄せる魔除けの犬として愛されてきました。ラサは、チベットの首都の名、アプソは、山羊に似ているという意味です。

被毛はかたくストレートで、毛色はゴールド、サンド・カラー、ハニーなどで制限はありません。 この犬は、チベットから近隣の国へ貢ぎ物として雄だけが献上されたといわれ、それぞれの国の小型犬と交雑し、多くの愛玩犬を誕生させたと考えられています。 イギリスには1928年、ホン・ベイリー夫人によってもたらされ、翌年のレディス・ケンネル・アソシエーション展に出陳されたと記録されています。その後チベットがこの犬の輸出を解禁したことから、輸入されるラサ・アプソが多くなり、人気犬種となりました。 シー・ズーがこの犬と別犬種と認定されたのは1940年で以来両犬種ともそれぞれ人気を保持し、甲乙つけにくいほどでしたが、近年に至りややシー・ズーが上回るようになりました。

ラット・テリア
ネズミ捕り専門犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
1820年、イギリスでフォックステリアとマンチェスターテリアなどの交配から始まりました。その後1890年にアメリカへ渡り、ビーグルやウイペット、イタリアングレイハウンドなどの血が導入され、ラットテリアとして誕生しました。

ラピンポロコイラ
ラップランドでトナカイを守る勇敢な犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
フィンランドやノルウェー、スウェーデン、ロシアを含むラップランドで、サーメ人が飼っているトナカイを、クマやオオカミから守るための番犬として活躍していたのがラピンポロコイラです。1966年にスタンダードか確立されました。

ラフ・コリー
ドラマで名犬として有名に
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き5
友好的4
1860年、ビクトリア女王がスコットランドを訪れたとき、この犬を連れて帰ったことで人気が出て、上流階級の愛玩犬として流行しました。テレビドラマ名犬ラッシーに登場したため、人気者となりました

ラブラドールレトリーバー
愛情溢れる性格で人間のよきパートナーに
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き5
友好的5
子犬時代はやんちゃでもあきらめずに訓練を
どんな命令にもいつも真面目に取り組み、粘り強くがんばるので、訓練次第ではどんな名犬にもなる無限の力を秘めた犬です。 優しくて人間が大好きで、誰とでもすぐに打ち解けて仲良くなれる平和主義の愛情深い性質です。その局面局面で最も深い愛情を抱いて自分を必要としてくれる人を、主人と決めて、尽くしていける冷静な状況判断と臨機応変さを持ち合わせています。 攻撃的な所は全く無いので、安心して子守を任せることもでき、幼児の乱暴な振る舞いにも困った顔をしながら、じっと耐える忍耐強さも心強い限りです。主人の命令は何としても遂行しようとする頑張りやです。また、あらゆる場面でパニックに陥ることなく、冷静に観察し自己判断で俊敏に行動できる優れた能力があり、盲導犬や聴導犬、介護犬などで大活躍しているのもうなずけます

多彩で優秀な犬だが性格のよさも折り紙つき
欧米では圧倒的な人気を誇り、特にアメリカでは1991年、105876頭でついにナンバーワン犬種となっています。万能犬として作業能力が高いだけでなく、家庭向きな性格が人気の秘密です。 日本では同族のゴールデン・レトリーパーにおくれをとっていますが、増加傾向は今後もつづくものと思われ、ベストテン入りも可能です。イギリス原産となっていますが、本籍地カナダ、現住所イギリスというべきでしょう。

1800年ごろニューファンドランド島から塩鱈を運ぶ船でプール・ハーバーへ送られたのが最初といわれています。 カナダでは漁網をすりぬけた魚の回収をしていた犬で、水泳が巧みだったことから、鴨などの水鳥を回収するガンドッグとして輸送されてきたのです。回収能力はズバ抜けていましたが、気性が激しい犬だったといわれ、イギリスのハンターを悩ませたようです。 その性格を現在のように改良したのですから、イギリス人の犬を扱う能力・技術には感じさせられます。 カワウソのような太い長い尾が特徴の中型の短毛犬で、ニューファンドランド犬の影響を強く受けています。性格がよすぎて番犬に向かないのが残念です。毛色は黒、黄、チョコレートなどの一色毛。

ランカシャー・ヒーラー
テリアとコーギーの血を引く
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
ウェールズ地方の農民に古くから家畜追いとして使われていた犬です。マンチェスター・テリアとウェルシュ・コーギーとの交配によって生まれたと考えられています。イギリスでは1981年に公認犬種となりましたが、FCIでは未公認です。

ランドシーア
子犬のような性格を持つ大型犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的4
別名でランドシーア・ニューファンドランドとも呼ばれます。 その通り、アメリカやイギリスではニューファンドランドのカラー・バリエーションの1つとされていますが、FCI(国際畜犬連盟)では別犬種としています。


り行

琉球犬
古くから沖縄に住む古代犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理5
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
縄文犬が祖先と考えられています。戦後、純粋な琉球犬は激減しましたが、沖縄本島北部と八重山にいた個体を元に繁殖させ、2003年の時点で約800頭にまで増えました。1995年に沖縄県指定天然記念物となりました。

る行

ルーマニアン・シープドッグ
長い被毛に包まれたルーマニアの牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
この種の故郷は、ルーマニアのカルパチア山脈で主力ルパチア山脈に存在したいくつもの自然に発生した種類から選択され、犬種として固定されました。1981年にはルーマニアのケンネルクラブによってスタンダードが定められ、2002年2月にFCIに公認されました。

れ行

レークランド・テリア
元気いっぱいに動き回る猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断3
訓練好き3
友好的3
既に絶滅したテリアとベドリントン・テリアとの交配で作り出されたといわれています。農場を荒らすキツネの駆除や、家畜の警護で活躍していました。その後、改良され、1912年に、初めてドック・ショーに出場します。

イングランドの湖沼地方でキツネ対策に作出
ドーベルマンの小型版をミニチュア・ピンシャーとするなら、レークランド・テリアはエアデール・テリアのミニチュア版といえるかもしれません。タイプや毛色はよく似ており、親子のように思えるほどです。 イングランド北西部の湖沼地方(レークランド)で牧羊業を営む人びとによって作出された犬で、羊をかすめ取ろうとするキツネ対策として飼育されてきました。岩のすき間や土手に穴を掘って巣作りをするキツネを相手にするには、小柄でなければ巣穴に入り込むことができず、大型犬なみの気性をもつ犬として期待され、カラード(有色)・フォックス・テリアと呼ばれていたこともあります。 1912年、ショードッグとしてデビュー、出身地をはっきりさせるためにレークランド・テリアと改称され、世間に知られるようになりました。日本には1970年代後半に紹介され、毎年30頭前後が登録されています。毛質はかたく、毛色は赤褐色、黒褐色などです。2/3を残して断尾されます。

レオンベルガー
ライオンのような骨太な大型犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き4
友好的5
犬種名の由来はドイツのレオンブルク市です。その都市の紋章であるライオンの姿に似た犬を作るため、ランドシーアやセント・バーナード、ニューファンドランド、クレート・ピレニースなどを交配して、19世紀前半に誕生しました。

ろ行

ローシェン
小さなライオンの別名を持つ愛玩犬。英語名リトル・ライオン・ドッグ
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き5
友好的4
古くからヨーロッパにいた犬のようです。中世の時代には美術品のモチーフになったり、婦人の湯たんぽ代わりになったりしていました。一時期、かつての人気がなくなり、稀少犬種となりましたが、最近、また復活しつつあります。

ローデシアン・リッジバック
ライオンを追い詰めるアフリカ南部の勇敢犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性1
状況判断5
訓練好き5
友好的1
19世紀後半に、ライオン狩りのときの猟犬として活躍していました。現在のジンパブエ(かつてのローデシア)で生まれた犬で、背骨にそってリッジ(うね状の逆毛)があるため、この犬種名が付きました。アフリカ南部で唯一の公認犬種です。

ロシアン・トイ・テリア
リズミカルに歩く姿がかわいい
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
他のテリアと同様に、イギリスに何百年も前に存在したブラック・アンド・タン・テリアが原種だといわれています。1990年代になってから愛犬家によって飼育頭数が増えるようになりました。ロングとスムースの2種の毛質があります。

ロシアン・ブラック・テリア
ロシアでさまざまな仕事をこなす大型テリア
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き3
友好的1
エアデール・テリア、ロットワイラー、ジャイアント・シュナウザーなどを交配して、軍用犬として作り出されました。旧ソ連で1981年に公認された新しい犬種です。今も、警察犬や救助犬、税関の捜査犬として働いています。

ロシアン・ヨーロピアン・ライカ
吠えるのが特徴のロシアの中型ライカ
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き1
友好的3
ロシアに多く存在するカレリアン・ライカやコミ・ライカなど、多くのライカの血が導入されて作りだされたミディアムサイズのライカです。1960年までに、ロシアン・ヨーロッピアン・ライカは純血種として確立されました。

ロットワイラー
世界の様々なシーンで活躍する心優しい強面犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き3
友好的2
子犬の頃から強い信頼関係を築きたい
力強くがっしりした筋肉質な外見に似合わず、主人思いの優しい犬です。利口なので冷静沈着で状況判断も的確なので、家庭犬としても頼もしい存在になります。世界各地で盲導犬や警察犬、災害救助犬として大活躍しています。 感情を押し殺して表に出さないので、気持ちの動きがつかみにくく、お互いの信頼関係を深めておかないと、思わぬ事故に進展します。注意しましょう。やや肥満傾向にあります。しかし、そのパワフルな体力を維持するためには、食事は欠かせないので、その分、十分な運動が必要です。できれば自由に走り回れるスペースがあることが理想的ですが、日本ではなかなか難しいので、駆け足や自転車での併走による散歩を行いましょう。 被毛は、獣毛ブラシで艶を維持するようにブラッシングします。

骨太で活力あふれるドイツの警察犬
ゴツゴツした感じを与え、骨太な古代種を思わせる短毛の中型犬です。断耳はされませんが、太めのドーベルマンを連想させる犬です。 ドイツ南部のロットパイル市周辺で犬種的に固定されたことからロットワイラーと名づけられました。先祖犬はローマ軍が連れてきた牛の護送犬といわれ、この地方で古くから飼育されてきました。 活力にあふれた犬として家畜の市場護送や荷車を引く犬として重宝がられてきましたが、今世紀になってその作業を禁じられて一時人気が離散した際、災害救助犬として再出発し、ドイツでは現在ポリス・ドッグとして活躍しています。 日本には1975年ごろ輸入されましたが人気的には伸び悩み、1990年度は148頭の登録がありました。しかし、アメリカにおける人気はめざましいものがあり、年間5万頭前後にも達し、ベストテンの上位にランクされています。訓練は絶対必要で初心者にはおすすめできません。断尾が必要です。

ロマーニョ・ウォーター・ドッグ
トリュフ探しの名人として知られる。別名ラゴット・ロマニョーロ
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き4
友好的3
かつては湿地帯で鳥猟犬として活躍していましたが、現在では湿地帯は耕作地になってしまいました。ロマーニョ・ウォーター・ドッグもそれに伴って、優秀なウォーター・ドッグから職替えして、優秀なトリュフ探索犬として活躍しています。
ドッグフード
海田総合公園
しいちゃんの森
竜王公園
遊学の森
小谷SA
波輝カフェ
古賀SA
ドッグランクラブ広島
ドッグラン東広島
情報募集中