な行
祖先はローマ軍と進軍した軍用犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き2
友好的2
祖先の犬は、古代ローマ時代の闘犬や軍用犬だといわれています。ローマ軍の進撃とともにヨーロッパ各地に広がり、マスティフ系犬種の祖先になりました。大変な力があるため、荷車引きや番犬をしていたようです
容貌魁偉な古代ローマ帝国の戦争犬
突然この犬と出会ったら、相当の犬好きでも後ずさりをするほどの迫力と醜怪な顔をした犬です。本来は垂れ耳の犬ですが、一風変わった断耳をされており、それがこの貌を一層引き立てています。 現存する犬の中では最も古代犬の風貌を伝えるものといわれ、ローマ帝国時代、闘犬に使用されていました。すでに絶滅したと考えられていましたが、1940年代イタリアのナポリ市周辺で再興が図られ、近年に至ってやっと国際犬界から純粋犬種として承認されました。イタリアでは1946年から展覧会に出陳されましたが、ショードッグとしてより闘犬や護身犬としての需要が多く、そのことからますます怪異なタイプ、醜悪な顔貌の犬を期待するようになり、このタイプとなりました。闘犬タイプを好む台湾で多く飼育されていますが、日本では飼育数が10頭にも達していません。いずれにしても一般家庭ではこのタイプの犬は敬述したほうがいいでしょう。短毛で毛色は黒、なまり色、ねずみ色、濃い茶色などです。
に行
泳ぎが得意な頼もしい大型犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的5
16世紀頃、イギリスやフランスの漁師か連れていた犬が祖先だという説や、グレート・ピレニースが祖先だという説がありますが、詳細はわかっていません。19世紀初めに、カナダのニューファンドランド島からヨーロッパへ渡り、人気犬種になりました。
豊かな被毛におおわれた水泳上手な漁師の助手
カナダ産の豊かな被毛におおわれた大型犬です。といってもアメリカ大陸在来種ではなく、先祖犬は16~17世紀ごろヨーロッパの漁民が大西洋北西部へ出漁した際に連れていた犬と考えられています。犬種名は大西洋に面したカナダ東岸にほど近いニューファンドランド島にちなんでいます。この島は漁業基地として当時は栄え、ニューファンドランドは漁民の助手として海に落ちた漁具や網からこぼれた魚の回収に従事していました。 犬は環境に適応する能力が高い動物で、この犬も水辺で飼われているうちに水泳が得意になったものと思われます。19世紀初頭にイギリスに紹介され、たちまち人気犬種となり、宮廷画家のランドシーアが水難救助犬として作品を発表、世界的に知られるようになりました。水中から獲物を回収することで知られているレトリーパー種の先祖犬としても有名です。 日本における知名度も年々高まっています。
日本スピッツ
気品さえ感じる純白の毛が自慢の日本産スピッツ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性2
状況判断3
訓練好き2
友好的2
思い余って攻撃的になることも
かなり警戒心が強く人見知りも激しいのですが、飼い主にだけはすっかり信頼しきって安心してベタベタ甘えます。元来、繊細な優しさがあり、思いやりも深いのですが、その深い愛情が相手に届かないと、次第にストレスを募らせて神経質になり、逆ギレして攻撃的になったり、よく吠えるようになります。 ロシア語の「スピッチ(火)」が名前の由来ですが、火がついたようによく吠える気質がもともと遺伝子に組み込まれているということです。しかし、飼い主との関係がうまく行き、精神的に満たされていると、優雅で優しく見とれくらいに可憐で美しいパートナーになってくれます。 ぶ厚い被毛は、毎日ブラッシングして、毛玉を防きましょう。 運動を毎日欠かさずに行って、ストレスがたまらないようにしてあげましょう。
白一色につぶらな黒い瞳が魅力の幻の犬
外来種をベースに日本で作出されたスピッツですが、純白で豊富な長い被毛で全身をおおわれ、目鼻の黒さが印象的で可憐さはスピッツ族のトップクラスといえましょう。 昭和のはじめ日本に輸入されたサモエドを改良したもので、近年は北欧を中心に欧米でも関心をもたれるようになりました。その半面、原産国の日本では人気が離散し、1991年度の登録は909頭で千頭を割っています。 いまや幻の犬といわれるほどですが、1950年前後は戦後の混乱期だったこともあり犯罪が多く、盗難予防をかねスピッツが大歓迎されました。当時の登録総数の4割を占めたほどです。 しかし、治安がよくなるにつれ、また愛玩犬種がいろいろ登場したこともあって敬遠されるようになり、以来低迷をつづけています。
日本テリア
唯一の日本原産テリア
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的3
18世紀初め、オランダの船乗りたちがフォックス・テリアと思われる犬を日本に持ち込みました。その犬を他のテリアと交配させ、19世紀初頭に関西で作り出したと言われています。一時、絶滅の危機に瀕しましたが、免れました。
洋犬をベースにしたスマートな日本原産のテリア
スマートで極短毛の日本産の愛玩犬です。 明治以降いろいろなタイプのテリアが輸入され、日本の愛犬家を刺激しました。ところが洋犬は当時のサラリーマンの給料の4、5か月分に相当するほど高価だったため手が出せず、そんなことから日本製のテリア作出に拍車がかかり、これが日本テリアの誕生につながりました。 ベースになったのはスムース・フォックス・テリアで大正末期には繁殖地にちなんで神戸テリアとか、飼育者からお雪テリアと呼ばれていました。 昭和のはじめ、犬に対する関心が高まったのを機に統一名称として日本テリアが採用され、以後太平洋戦争前までその可憐なタイプから大人気を博しました。 しかし、戦後は外来犬種の多様化の波におされて飼育者が激減し、往年の人気が嘘のようです。 断尾が必要で、毛色は頭部がトライ・カラー、ボディーは白にブラックやタンのマーキングが若干あります。
ぬ行
ね行
の行
世界で最も小さいレトリーパー
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き5
友好的5
原産地がカナタのノヴァ・スコシア半島だったため、犬種名に付けられました。レバー色のフラットコーテッド・レトリーバーのような犬と、コッカー・スパニエル、アイリッシュ・セターなどと交配させて、作り出されたようです。
ノーフォークテリア
小柄ながら疲れ知らずの狩猟犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
陽気で遊び回るのが大好き
いつも疲れ知らずで活発に動き回る、根っから陽気な楽しい犬です。とびきり好奇心旺盛で、動いているものや、ちょっとした物音にも素早く反応して、その正体を突き止めようとします。 人なつこくて、遊ぶのも大好きです。暇さえあれば何か遊びを見つけて、それにのめり込んで行くタイプなので、十分探索のできる広い庭などがあれは、飼うのに手間はかかりません。飼い主が大好きです。 ノーリッチ・テリアにそっくりで、実際、耳が垂れているか立っているかのちがいぐらいしかありません。被毛は硬いワイヤー状です。カラーは小麦色やレッドが一般的ですが、ほかにもグリズルやブラック&タンがあります。手入れはほとんど手がかかりません。
ケンブリッジの大学生のあいだで愛された
テリアのなかではもっとも小柄な犬です。ノーリッチ・テリアと亜種関係にあり、耳が立っているほうがノーリッチ、耳の垂れているのがノーフォーク・テリアで、それ以外には相違点はありません。イングランド東南部のノーフォーク州の州都ノーリッチ周辺で固定されたことから、立ち耳のノーリッチ・テリアがまず新犬種として認定され(1932年)、のちに垂れ耳の犬が多く産まれるようになったことから1964年にノーフォーク・テリアが分離されました。イギリスでは人気的にはノーフォーク・テリアがノーリッチ・テリアを大きく上回っています。 ケンブリッジ大学の学生に愛されたのは有名な話で、飼育する場所が狭くてもすみ、餌代も安くあがることから、学生向きだったようです。小さいながらもウサギ狩りなどで能力を発揮して可愛がられました。日本には数年前に輸入されたばかりで、まだ100頭にも達していません。毛質はワイア状で、毛色は赤、小麦色、灰色、黒などです。
ノーリッチ・テリア
キュートな立ち耳テリアでは最少級
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き5
友好的4
祖先は、19世紀後半、イギリス南部のノーフォク州の州都ノーリッチ市で作られた犬だといわれています。ノーリッチ・テリアは立ち耳ですが、垂れ耳タイプがノーフォーク・テリアとして1964年に独立した犬種となりました。
ノルウェジアン・エルクハウンド
大ジカ狩りで活躍したノルウェーの国犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的3
約5000年もの間、スカンジナビア半島にいた犬です。ノルマン人がエルク(大鹿)狩りに使っていたので、「ノルウェのエルク狩りの犬」という犬種名になりました。バイキングのお供もしていたようです。ノルウェーの国犬です。
ノルウェジアン・ビュードッグ
ビュードッグの祖先といわれる犬種
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的3
現代のビュードッグの祖先ともいえる犬種です。バイキングに連れられて旅をしたり、牧羊犬として飼われたりしていたようです。1920年代に初めてショーに出場し、1939年にこの犬種のケンネルクラフが設立されました。
骨太でガッチリした大ジカ狩りの名人
大きな校角がある大ジカ(エノレク)狩りにも用いられるノルウェーの犬です。立ち耳で、尾をしっかり巻いており、骨太でガッチリした体型をしています。下毛は柔らかく羊毛状で淡色、上毛は毛先が灰黒色でやや長く密生しているので雨や雪にも強い全天候型の犬です。7、8世紀ごろ、バイキングが遠征するにあたり必ず連れていたといわれています。典型的なスピッツ・タイプですが、ハウンド(獣猟犬)の名称をもっているのは、1878年イギリスに紹介されるにあたりエルク狩りだけが強調され、ソリ犬としての用途が軽視されたためと思われます。 日本には1960年代に輸入され、毎年100頭前後の登録があります。 ノルウェーの隣国のスウェーデンにもエルクハウンドがいますが、体高が8cmも高いのが特徴となっています。
ノルボッテン・スピッツ
スウェーデン育ちの勇敢な鳥猟犬、ノルディック・スピッツとも
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
非常に古い犬の直接の子孫だと考えられています。ノウサギやアナウサギの狩りに使われていましたが、20世紀の初めには、ほとんど絶滅したと思われていました。その後、わずかに生き残っていたものから、愛犬家によって復活されました。