全犬種の飼いやすさの評価と特徴を解説│ま行

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ま行

マスティフ
古代ローマでも愛された頼れる番犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断3
訓練好き3
友好的2
とても古い犬種ですが、第一次世界大戦や第二次世界大戦のときに絶滅しそうになりました。かつてマスティフをもとにして作り出された犬種、ブル・マスティフなどとの交配によって復活を果たし、絶滅の危機を脱しました。

闘犬に影響を与えたイギリス原産の大型犬
イギリス原産の短毛の大型犬で、12世紀ごろから牛や熊と戦う犬として勇名をはせ、当時は野獣の一種とみなされていました。マスティフとは、紀元前に栄えたアッシリア帝国時代、この犬の土人形を玄関先に埋めて魔除けにしたことから、ラテン語の玄関を意味する言葉にちなんだといわれています。古代ローマ軍がこの犬をみて驚き、ローマに連れて帰ってコロシアムで他の野獣と闘わせたとも伝えられています。イギリスでは牛と闘うブル・バイティング、熊と闘うベア・バイティングの犬として王侯貴族が独占的に飼育していました。多くの闘犬にえいきょうを与えたことでも有名で、土佐犬の作出にも一役買っています。日本では明治のはじめごろから飼育されていますが、近年は犬種の多様化もあって飼育者が少なく、20頭前後の登録数に低迷しています。毛色はダーク・フォーン、シルバー・フォーン、ブリンドルなどです。

マルキースィエ
オランダ原産のレトリーバー
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
古くからオランダの農場では飼われていたようでした。第二次世界大戦前には、マルキースィエと思われる犬種についての記述が残されています。FCIでは未公認ですが、オランダのケンネルクラフでは最近公認されています。

マルチーズ
ヨーロッパの貴婦人にも愛された元祖セラピー犬
飼いやすさ
初心者向き5
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断2
訓練好き3
友好的2
甘え上手だからこそしっかりしつけを
人が大好きな、温厚な甘えん坊で、誰でも愛想よく触れ合ってくれます。賢くて物覚えがよく、家庭内のルールもすぐに覚えるので、瞬く間に手のかからない室内犬になります。 散歩よりもむしろ室内でちょこまかと動き回って遊ぶのが大好きです。とても依存性が強く家族にはベタベタ甘えます。また、抱っこされるのが大好きで、昔のヨーロッパの貴族たちは、この犬を抱いていると災いや病魔から身を守ってくれると信じていました。それほどしずかにおとなしく抱かれ続けている犬です。 おそらく昔の人達も、アニマルセラピーの癒し効果を経験的に理解していたのでしょう。この犬が来てお年寄りが元気になったという話をよく聞きますが、紛れもないアニマルセラピー効果といえるでしょう。

純白の絹糸状の毛に黒い目鼻が印象的な愛玩犬
日本に愛玩犬ブームをもたらし、犬の室内飼育を中・大型犬にまで波及させた功労犬です。 1970年代から10数年にわたってトップ犬種として君臨、「マル・ポメ・ヨーキー」という言葉まで流行らせました。そのころにくらべると最近は多少繁殖が減少傾向にありますが、まだまだ根強し、人気にささえられており、ドッグショーの花形として活躍しています。 純白な長い絹糸状の毛が全身をおおい、印象的な黒い目鼻が白さをより引き立てて、清潔好きな日本人にぴったりの犬として歓迎されました。

犬種名は、地中海のマルタ島から名づけられました。2500年前に成立したとされる『イソッフ寓話集』では、船旅をする人や船員を慰めるマルタ島の犬として紹介されています。愛玩犬でこれほど古い時代から存在していたことが記録されているのは、マルチーズだけです。マルタ島が原産地だったかどうかは多少疑問がありますが、供給地だったことはたしかなようです。日本には、1930年代に輸入されました。本格的に人気化したのは経済の高度成長のころからで、いまでは世界で一番多く繁殖する国となっています。毛色は純白がもっとも望ましく、部分的な淡いタンやレモン色は許されていますが好ましいものではありません。

マレンマ・シープドッグ
イタリアトスカーナ地方の牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き2
友好的3
約2000年前から知られている犬種で、グレート・ピレニースのもととなったともいわれています。イタリアでは家畜を守っていましたが、1872年に初めてイギリスに渡り、広く知られるようになりました。

マンチェスター・テリア
スマートな体で俊敏に動き回る
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
古くからイギリスにいたスムースコートでブラック・アンド・タンのテリアと、ウィペットとの交配によって、1800年代に作り出されました。ランカシャー・ヒーラーなどの基礎犬でもあります。

み行

ミニチュア・シュナウザー
長い眉毛とヒゲが威厳を感じさせる
ドイツ原産で、断耳、断尾が必要な犬であり、全身をトリミングで整えることから、特にテリア・グループに編入させられています。ドイツではシュナウザー&ピンシャー協会が管理し、ジャイアント・シュナウザー、スタンダード・シュナウザー、ミニチュア・ピンシャー、アーフェンピンシャーと同族とみなされています。 シュナウザーはスリーサイズがあり、そのなかではもっとも小さい犬ですが、人気では他を寄せつけず、国際的にもトリミングのハンディキャップを感じさせない人気ぶりです。特にアメリカでは多頭数が飼育され、年間の登録数は4万頭にも達しています。

日本に輸入されたのは1950年代初期でしたが、当時はトリマーが少なかったことなどから伸び悩んでいました。しかし1970年代になって人気犬種の地位を確保し、テリア系統の犬としては最高の登禄頭数を維持しています。 犬種的に完成されたのは19世紀で、アーフェンピンシャーの影響力が大きいと思われており、当時は厩舎のネズミ退治に使用されていました。この犬を洗練されたスタイルに作り変え、ショードッグとしたのはアメリカで、ドイツとは若干タイプが違います。毛質はかたく、毛色はソルト・アンド・ペッパー、ブラック、ブラック・アンド・シルバーなどです。

ミニチュア・ブル・テリア
愛嬌のある顔立ちが印象的
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き2
友好的1
ブル・テリアの中でも小柄な個体を交配させて、小型化した犬種です。スタンダードサイズのブル・テリアと同じく、ネズミ退治の犬として作られました。その後、1918年には絶滅したと思われていましたが、1930年代に再び登場しました。

ミニチュアピンシャー
美しい筋肉美で子鹿のように華麗に歩くのが特徴
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的3
上手に育てるにはハードな散歩も覚悟して
小型のドーベルマンを思わせる筋肉質で均整のとれたむだのない体型です。しかし誕生したのは1700年代と古く、1880年頃に誕生したドーベルマンよりもおよそ200年近く前からいた先輩犬種なのです。 どんなことにもおじけづくことなく、小型犬ながら堂々としている印象を受けます。陽気で活動的で情愛も深く、子供とも上手に楽しく遊びます。賢くて上手に教えると、いろいろな芸をどんどん覚えます。 その反面プライドが高くて自己主張も強いので、ネコっかわいがりして甘やかして育てたり、一人きりでいる時間が長すぎたりすると、よく吠える攻撃的で神経質な犬になってしまいます。 甘やかさず、しっかりと訓練していくと、信頼できる家庭犬になってくれることでしょう。ジャンプなど活発な動きをしますか、骨折や脱臼に注意が必要です

引き締まった容姿と元気さが特徴のドイツ犬
愛玩犬らしからぬというのは適切ではないかもしれませんが、そんな感じのするパランスがとれた極短毛のドイツの犬です。肢はスラリと長く、ドーベルマンをそのまま小型にしたような犬です。断耳と断尾の両方が必要な点でも、愛玩犬らしくないといえるでしょう。 ドイツには、このタイプの犬が3種類いて、一番大きいのがドーベルマン、中くらいの犬にピンシャーがあります。この犬からミニチュア・ピンシャーが作られたといわれ、200年ほどの歴史があり、厩舎のネズミ捕りに用いられていました。 テリアのような気質をもっており、スピーディーな動きをし、スピリットにも富んでいます。その体型と毛色からレイ・ピンシャー(小鹿のような犬) とも呼ばれましたが、小鹿のイメージが不適当なくらい元気がいい犬です。毛色はレッド、ブラック・タンなどで、日本には1965年ごろ紹介されて人気犬種となり、1991年度は1744頭の登録がありました。

む行

ムーディー
ハンガリー生まれの働き者
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的2
起源が謎につつまれた犬種です。古くから牧畜犬や番犬として働いていました。1936年に公認されますが、ドッグ・ショーのリングに上がることはほとんどありませんでした。クロアチアン・シープドッグとは親類筋にあたります。

め行

メキシカン・ヘアレス・ドッグ
アステカ族の看病にも活躍した古い犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
紀元前1500年ごろのアステカ族と密接な関係を持った犬です。 体温が高いので、病人を温めたり、関節炎の人の患部を温めたりするのに利用されました。100年ほど前までは、天候不順などで飢饉になったとき、食用にもなっていたようです。

も行

モスクワ・ガーディアン・マスティフ
常に警戒態勢を崩さない頼もしい番犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き2
友好的2
第二次世界大戦後、旧ソ連で扱いやすい番犬を作り出すために、コーカサス・シープドックとセント・バーナードを交配させました。1960年代後期には、スタンダードか確立されました。FCIでは、まだ公認されていません
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