全犬種の飼いやすさの評価と特徴を解説│は行

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は行

パーソン・ラッセル・テリア
足長タイプのジャック・ラッセル・テリア
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理5
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
ジャック・ラッセル・テリアはこの犬と似ていますが、やや足が短くなっています。オーストラリアのものを犬種標準にしたためです。イギリスでは1990年、新たに別犬種として犬種標準を発行し、FCIでも2001年に公認されました。

バーニーズ・マウンテン・ドッグ
山岳救助犬としても活躍する頼もしい大型犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き5
友好的4
じっくり状況判断ができる
何が起きても大騒ぎすることなく、いつでもどっしりと自信に満ちた頼もしい存在です。アルプスの山岳地帯で家畜の番をしたり、重い荷車をひいてきたので、がっしりと均整のとれた力強い体格です。 自分の判断で臨機応変に動き回る賢さがあります。惰眠をむさぼっているように見える時でも、実は周りに細心の注意を払って、何か起きるとすぐに動き出します。一方、とても頑固なので、納得しない命令にはがんとして動こうとしません。子犬時代は落ち着きなく大暴れするやんちゃ坊主です。 しかし、成犬になるとがまんづよくなって落ち着き、たとえ他の犬に喧嘩を売られでも平然と無視するようになり、その姿はまさに周囲を圧倒します。主人の足元に控える姿が優雅です。

現在も牧場で牛を監視するスイスの代表的犬種
セント・バーナードとともに山国スイスを代表する長毛の中型犬です。力感あふれた山岳犬で、急斜面での活動を苦にしません。 スイスにはこのタイプの犬が4種類いますが、唯一の長毛犬で、ブラック、ホワイト、タンの三色が鮮やかで、特に漆黒の美しさは中・大型犬ではトップクラスといわれています。 先祖犬はローマ帝国時代にその軍隊の食糧となった牛の護送犬としてこの地にきた犬が、他犬と交雑したと考えれており、現在も牧場の番犬として牛を監視しています。 19世紀末にこの犬の保護運動が高まり、1907年クラブが設立され、いまの犬種名になりました。パーニーズとは首都ベルンの英語読みです。日本に登場してからの日は浅いもののその人気のほどは高く、1990年度301頭、1991年度は522頭と倍増の勢いです。狼爪は生えたらすぐ除去します。

ハーリア
イギリスの古いキツネ狩り犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断3
訓練好き3
友好的4
かつては優れたキツネおよびウサギ狩りの猟犬として、原産国のイギリスでは高い人気を得ていました。その歴史は古く、1260年ころまでさかのぼります。しかし、その後絶滅寸前にまで減少しましたが、イングリッシュ・フォックスハウンドの血を導入して、現在に至っています

バヴァリアン・ハウンド
山岳地帯で威力を発揮するパワフルな猟犬。別名バイエリッシャー・ゲビルクス・シュバイスフント
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的4
19世紀の終わりから狩猟に利用されていた犬種です。ハンターか撃って傷ついた獲物を追跡する猟犬のことを、シュバイスフントといって、 山岳高地でのシカやカモシカの猟に使われていました。足場の悪い所でも駆け回れる猟犬です。

パグ
握りこぶしのような鼻先が愛嬌たっぷり
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断3
訓練好き2
友好的4
付き合うほどに愛着が沸く不思議な魅力
ラテン語の『パクナス(握りこぶし)』が由来になっている通り、押し潰された鼻先がまるで握りこぶしを連想させます。 この独特な風貌は、愛嬌と哀愁が入り交じり、いつまで見ていても飽きることがありません。 明朗活発で愛嬌にあふれ、友好的なうえ、大変辛抱強いので、人間の子供ともうまく遊んでくれます。自我がはっきりしていて自尊心が強く、頑固な面もありますが、本来、的確な状況判断ができるプラス思考の聡明な犬です。いっしょに暮らしていると喜怒哀楽の感情表現の豊かさには驚かされるばかりです。いつでも明るくポジティブに動き回る姿に、元気づけられることも少なくありません。付き合えば付き合うほど味が出て、愛着が沸いてくるので、パクを飼育している人に「次もパク」という人が多いのも頷けます。

個性的な表情が印象的
珍妙な顔をした極短毛の愛玩犬として人気を集めています。1970年ごろから一部の人の注目を浴びていましたが、映画「子猫物語」の上映をきっかけに知名度が一段と高まりめざましい頭数の伸びを示しています。 原産地は中国ですが、ヨーロッパ人のあいだではオランダ原産と信じられてきました。それというのもオランダに輸入されたのが17世紀末だったので、時間の経過とともに原産国があやふやになってしまったというのが真相です。

かつての中国での呼び名は不明ですが、英語圏ではパグ(ラテン語のにぎりこぶしの意味)、ドイツ語圏ではモプス(しかめっ面)、イタリアではカーリン(この犬を愛した俳優の名前) と呼ばれる珍しい犬種です。日本には、英国か米国からもたらされたということでしょうか。 ブルドッグを思わせる大きな頭部、顔面の深いしわ、二重にかたく巻いた尾、後頭部から尾部までのトレース(黒い線)など特徴の多い犬で、それだけに繁殖意欲を刺激されるのかもしれません。

パストール・ガリフィアーノ
カナリー諸島生まれの賢い牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き5
友好的5
カナリア諸島のガリフィア村あたりに古くから存在している犬種です。ルーツはアフリカ大陸の犬種と考えられていますが、ヨーロッパのシープドックの系統の影響を受けていると思われます。2004年にスペインで公認されています。

バセー・アルティジャン・ノルマン
パセットハウンドの祖先といわれるフランス犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断4
訓練好き4
友好的4
パセット・ハウンドの祖先です。アルティジャンとノルマンディーのバセーを交配し、藪の中でも突き進める犬種を目的に作りだされました。ウサギ狩りか専門ですが、エネルギッシュで社交性もあります。

バセー・フォーブ・ド・ブルターニュ
イギリスでの人気が高いフランスの猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性1
状況判断3
訓練好き3
友好的3
グリフォン・フォーブ・ド・ブルターニュと足の短いパセットタイプとを交配させて、1800年代にフランスのブルターニュ地方で作り出されました。19世紀には人気犬種となり、イギリスでもポピュラーな犬となりました。

バセー・ブルー・ド・ガスコーニュ
意外にも俊敏に行動するフランスの猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き3
友好的3
グラン・ブルード・ガスコーニュを基礎とした犬種で、フランスのセントラルとサウスウエールス地域で何世紀も前から存在していた古い犬種でした。しかし、20世紀初めまでには激減してしまい、第二次世界大戦終結までは、ごくわずかしか生き残っていませんでした。

バセット・ハウンド
鋭い嗅覚を持つ知性の猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
体を動かすのは苦手なので肥満に注意
猟犬なのに、マイペースで温厚な上、落ち着き払ったのんびり屋さんです。それでも猟犬としていられたのは、鋭い観察力と的確な状況判断能力があり、犬の中でも、トップクラスの鋭敏な嗅覚を兼ね備えていたからです。賢さのあまり、独立心旺盛で、自分勝手な行動が多く、しかも頑固に押し通そうとするので、思いどおりに操るには、かなりの忍耐と根気でトレーニングする、必要があります。 活発に動き回るのは嫌いで、むしろ極力体を動かさないでいようとします。そのため、肥満犬になりやすいので、注意が必要です。探求心は旺盛で得意の嗅覚を使いだすと、我を忘れて熱中するあまり、交通事故にあってしまうこともあるので、注意が必要です。

『刑事コロンボ』でおなじみ
すぐれた嗅覚を武器に獲物をどこまでも追いかける短脚長胴のハウンドですが、雰囲気的には大型犬に近いものを感じさせます。大きな頭部と重厚なボディーに短い肢がついている、と考えれば、この犬のイメージが浮かんでくるでしょう。 ビーグル同様、集団でウサギやシカ狩りに用いられてきたフランスの犬です。バセットとは「低いもの」を意味するフランス語にちなんでおり、1892年ブラッドハウンドの血が混入されて狩猟能力が高められたといわれています。そのころアメリカに移入され、本来の仕事である猟犬としての任務に従事していましたが、あまりにも特異すぎるキャラクターからショードッグとして珍重され、めだつ部分だけがより強調されて狩猟に適さない犬となっています。そのぶんショードッグとしてもてはやされたり、映画やテレビ・ドラマ(刑事コロンボ)にしばしば登場する人気ものとなっています。アメリカでは、1991年に20945頭も登録がありました。最近では日本のショー会場でも見かけられるようになり、徐々に人気が出てきましたが、まだまだマイナーな存在です。ハウンド・カラーが好まれていますが、2色毛でも許されています。

バセンジー
困ったような表情が特徴の物静かな犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断1
訓練好き1
友好的4
マイペースが身上のシンプルな性格
家族にはリラックスしてとことん甘えます。一方、他人には警戒心丸出しでの無表情で、実にそっけない態度を取ります。 その無表情のまま噛み付いて来ることさえあります。 勝手気ままなマイペースで、命令されることを嫌います。そのため、訓練とかしつけといったことには、ほとんど興味を示しません。やりたいことをして、大好きな飼い主に甘えるだけの、実にシンプルな性格です。 「吠えない犬」といわれるバセンジーですが、確かに吠えることは少なく、感情もあまり表に出しません。しかし、常に眉間にしわをよせたような「困った表情」がなんともいえないトレードマークになっていて、これまたクセになりそうな犬種です。 被毛は短毛でシルクのような肌触りです。皮膚はやわらかく、ややたるみがあります。カラーはタン&ホワイトが一般的です。

うすい立ち耳が特徴のコンゴの鳴かない犬
日本犬を思わせる体型ですが、全体的に軽い感じを与える中型の短毛犬で、特に大きなうすい立ち耳が特徴です。尾をかたく巻いています。 アフリカ中央のコンゴ地方で獣猟犬として用いられていました。犬種名はシンゲ族にちなんだものです。鳴かない犬として知られており、これは飛距離が短い弓矢で狩猟していたところ、獲物により抜近する必要から、鳴く犬をバシンゲ放がきらったためと考えられています。

もともとは古代エジプト王朝の狩猟犬で、王朝滅亡により四散し、コンゴ地方でオリジナリティーに富んだ犬となったようです。 1895年イギリスの探検家によって本国へ紹介され、日本には1960年代に輸入されました。 1991年には63頭の登録がありました。騒音対策向きの犬ですが、まったく鳴かないというわけではありません。 毛色は白と茶、白と黒です。

ハノーヴァリアン・ハウンド
筋骨隆々で重量感があり、見るからにパワーのあるドイツの猟犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き5
友好的5
9世紀の書物には、すでにこのハノーヴァリアン・ハウンドの祖先である犬についての記述があります。その後、ハノヴァー地区で、ハイデ・ブラカとハールツァー・ブラカという犬種と交配して19世紀に改良され、1980年代にフランスで紹介されました。

ハバニーズ
キューバの上流階級にも愛された、別名ビションアパネーゼ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的4
祖先についてはっきりしたことはわかっていません。ヨーロッパ地中海西部のトイドッグがスペイン人とともにキューバに渡り、アメリカの小型犬と交配したと考えられています。アメリカでは、1995年に公認されました

パピヨン
蝶の羽を思わせる大きな耳が優雅
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性2
状況判断4
訓練好き2
友好的2
気高い貴婦人のような性格には注意も必要
フランス語の蝶(パピヨン)の名の通り、大きくて美しい飾り毛がついた耳は、羽を広げた蝶のように優雅で物静かな印象を与えます。しかし実際は、活発にはしゃぎ回る騒々しいくらい元気な犬です。大変賢く精神的にナイーブで、それが魅力のひとつです。 反面とても向こうっ気が強く、甘やかして育ててしまうと、わがままでやたら攻撃的になることもありますから注意が必要です。 主人に対しての独占欲が強いので、しっかりとしつけていつでも制御がかけられる訓練をしておかないと、主人の気持ちが違うもの(例えば幼児とか、イヌやネコなど別のペット)に向けられたとたん、その対象に向かって、猛然と攻撃を仕掛けて噛み付いて来る気性の荒さがあります

蝶を思わせる美しい毛並み
鳥猟犬のスパニエルを先祖とするフランス原産の絹糸状の美しい被毛をもった愛玩犬です。スペインのスパニエルが17世紀ごろフランスで小型化されたもので、蝶を思わせる大きな耳とその飾り毛が最大の特徴となっていて、名前もフランス語の蝶にちなんでいます。 ベルサイユ宮殿を華やかに彩った貴婦人たちに愛されてより洗練されたスタイルとなり、ルーペンスをはじめ多くの画家によって描かれています。

日本には1960年に輸入されて注目を浴び、以後しだいに人気を集めるようになり、1991年には3128頭の登録がありました。5年前の1871頭にくらべでほぼ倍になっており、トップテンの一角に食いこむのもそう遠くはないと思います。 パピヨンには、垂れ耳のタイプもあり、フアレーン(蛾) と呼ばれ、別犬種扱いしている国もありますが、日本では数も少なく区分していません。 毛色は白地に黒か茶の王立で、トライ・カラー(白、黒、茶) もあります。

ハミルトン・ハウンド
イギリスでも高い人気のスウェーデン犬。別名ハミルトンシュトーバレ
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
ドイチェ・ブラッケやイングリッシュ・フォックスハウンドなどを交配させて、1886年に作り出されました。犬種名は、作出者で、スウェーデン・ケンネルクラブの設立者でもあるアドルフ・パトリック・ハミルトン伯爵にちなんで付けられました。

ハンガリアン・グレーハウンド
ハンガリー原産の俊足自慢。別名マジャール・アガール
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
中央アジアのウラル山脈地方の民族マジャール人が、9世紀頃にハンガリーに移住していたときに連れていた犬がルーツと考えられています。19世紀に入ってから、ほかのサイト・ハウンドと交配し、現在に至っています。

ハンガリアン・ショートヘアード・ビズラ
黄金色に輝く短毛を持つ猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的4
1510年にビスラという名前か登場し、1850年代、現在の姿に確立されました。おもに猟犬として活躍していました。ハンガリーを征服したマジャール人が連れてきた犬だと考えられています。

ハンガリアン・ワイアーヘアード・ビズラ
ワイアーへアーを持つビズラ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
ショートヘアード・タイプのビズラの中でやや厚いコートをまとっていた犬とジャーマン・ワイアーへアード・ポインターとの交配によって1930年代に作り出されました。ハンガリアン・ピズラの毛質バリエーションです。

ひ行

ビアデッド・コリー
古い歴史を持つお茶目な牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的4
祖先は、スコットランドのハイランド地方で、紀元前後くらいから飼われていたようで、昔から牧羊犬の仕事に従事していました。ひげづらに見えるため、ビアデッド(英語で「ひげのある」という意昧)と付きました。

今も牧羊業に従事する長いくちヒゲの犬
ヒゲのある(ビアデッド)牧羊犬で、特徴のあるくちヒゲが犬種名になりました。やや胴が長目ですがそれを感じさせないスマートさと、全身をおおっている長毛のコントラストがみごとで、一部の人から熱狂的な支持を受けています。 この犬はスコットランド原産で、高原地方で古くから牧羊犬として飼育され、コリーとも近縁の犬といわれますが、くわしいことはほとんどわかっていません。

かつては、ハイランド・ピアデッド・コリー、スコティッシュ・ビアデッド・コリー、スコティッシュ・マウンテン・コリーと呼ばれていたと伝えられていますが、同類のコリーがショードッグとして華々しく登場したのにくらべ、時代の波に乗り遅れて山深い地方で細々と牧羊業に従事していたため、世間にすっかり忘れ去られていました。約40年前、イギリスのウィルソン夫人がこの犬の復興を図り、国中を探し求めて数頭を入手、そのおかげで現在わたしたちがこの犬をみることができるのです。あと10年遅かったら絶滅していたかもしれません。 191世紀末までイギリスには30種類以上の牧羊・牧畜犬がいたといわれますが、牧羊業の中心がオーストラリアに移ったため、多くは絶滅したのです。日本には1965年ごろ紹介され、しだいに人気を集め、1990年度は257頭、1991年度は353頭の登録がありました。この傾向は、恐らく今後とも変わることはないだろうと思われます。豊富な下毛をもった全天候型の犬で、毛色はスレート(青味がかった灰色)、フォーン、グレーなどです。

ビーグル
見かけによらず大食漢の楽天家
飼いやすさ
初心者向き5
健康管理5
社会性・協調性5
状況判断2
訓練好き3
友好的4
徹底した食事管理と運動が必須
もとはウサギやキツネ狩りの猟犬です。何日も食べさせずに空腹状態にしてから猟に出しました。空腹感で神経を研ぎ澄まして、獲物獲得の意識を高めさせたのです。そして、猟に成功すると、ごほうびとして、獲物の分け前やごちそうをたらふく食べさせてもらえるのです。 そうした習慣が身についてしまったせいで、ビークルは食に対してとても貪欲です。いつもおなかを減らして食べ物を探しているように見えますし、実際底抜けの大食漢ですから覚悟しておきましょう。その分運動量は多めにしてあげることです。 たくさん食べて動かないと、どんどん肥満になってしまいます。 また、猟で獲物を追い詰めた時に、ありったけの声を張り上げて、いち早く獲物の居場所を教えた者が、一番ご主人にほめられて、たくさんのごちそうをもらえることを習性として埋め込まれているので、ちょっとのことにも、とてつもなく大きくてよく通る声で鳴く犬になったのです

家庭犬として広く愛されるキツネ狩りの名人
鳴きながら獲物を追いつめるハウンドとしてはもっとも小さく、イギリス原産です。集団行動に向く犬で、同族のフォックス・ハウンドやハリアなどとともに、大がかりなキツネ追い猟に使用されました。 こういう作業に従事する犬の歴史は古く、紀元250年ころ、ギリシアの武将で文筆家だったクセノフォンもウサギ狩りに用いたといわれる古代ギリシアの獣猟犬から派生し、いろいろな犬種をへて現在のような小型ハウンドになったものと思われます。ピーグルという呼び名が文献に初めて登場するのは1475年で、へンリー8世(1509-1547) 時代になると比較的小型のタイプがもてはやされ、エリザベス女王(1533-1603) の時代にウサギ狩り専用となりました。

ウサギ狩りは、後年のキツネ狩りと違い騎乗しないのが特徴で、参加者はもっぱら2本の足に頼ったため、ピーグルのような歩幅の小さいハウンドでも間にあったからです。のちに儀式化されたキツネ狩りが、騎乗した集団中心でおこなわれるようになると、ピーグルよりも大型で肢の早いフォックス・ハウンドやハリアが中心となり、ピーグルはマイナーなハウンドとなりました。いまでもイギリスの上流階級は、フォックス・ハウンドやハリアだけをキツネ追い犬として優遇し、ビーグルを遠ざけています。しかし、一般家庭に人気があるのはピーグルで、家庭犬として広く愛され、欧米や日本でも高い支持をえています。アメリカのドッグショーでは、サイズによって大型と小型に分けられています。短毛で、ハウンド・カラー(白、黒、茶)の犬ですが、白とレモンの2色毛も認められています。

ピーグル・ハーリア
大きなビーグル犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
その姿は、まさに足の長いピーグルという感じです。その祖先もビーグルとハーリアとの交配によって、1800年代の終わりに誕生しました。1974年にFCIに公認されましたが、フランス国外では稀な犬種です。

ピカーディ・シープドッグ
フランスピカーティー地方出身の牧羊犬、別名ベルジュピカール
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的4
9世紀頃に登場した犬と考えられており、フランスの牧羊犬の中では古い犬種の一つです。1863年にはドック・ショーに出場しますが、あまり人気は出ませんでした。ピカルディー地方の牧羊犬だったため、この名になりました。

ピカーディ・スパニエル
果敢で忍耐力もあるスパニエル。別名エパニュール・ピカール
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き4
友好的5
フランスのソンムバレーでよく知られています。エパニュール・フランセと同様に、シャン・ド・オイセル(セター)の子孫といわれています。フランス国外ではほとんど知られていませんが、1904年にパリのショーに登場し、最初のスタンダードが1908年に作られました。

ビション・フリーゼ
ヨーロッパの貴婦人にも愛された癒し効果抜群の室内犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
明るく優しくて癒し効果抜群
ビション・フリーゼはフランス語で『縮れ毛で飾る』という意味です。 その名のとおり、下毛は密で柔らかく、それを覆う上毛はしなやかに縮れ、長い毛で覆われた尾もふんわりと羽毛の飾りのように揺れていて、とても気品を感じさせます。 体はがっしりと重厚な筋肉質タイプで、とても丈夫で健康的です。性格も明るくて優しく、いつも楽しげに陽気にふるまうので、見ていても、自然に気持ちがなごみます。 感受性が豊かで、飼い主の喜怒哀楽を敏感に察知して、うまく立ち回る賢さもあります。抜け毛や体臭はほとんどありません。 昔のヨーロッパでは、病人が暖房代わりに抱いて寝ていたと言われるくらい、長時間抱かれていてもじっといい子でいてくれる、癒し効果も抜群の犬です。

白い巻き毛におおわれた生きたぬいぐるみ
7-10cmの巻毛状の白い毛に全身をおおわれたフランス原産の愛玩犬です。犬種名も巻き毛(フリーゼ)に飾られた(ピション)毛状から名づけられました。 15世紀末ごろプードルとマルチーズによって作出されたといわれています。当時はアフリカ大陸の遥か沖合いに浮かぶカナリア諸島のテネリフェ島の犬と信じられ、テネリフェと呼ばれていました。 しかし、人気の点ではプードルやマルチーズに劣り、フランス以外では無名の犬でしたが、いまから20数年前アメリカのF. サパラとJ.ウォーターマンによって特徴のあるトリミングがほどこされるようになって世間に知られるようになりました。 全身の毛をパウダーパフのように柔らかくアワーっと仕上げ、顔はお多福を思わせるようにトリミングします。生きたぬいぐるみといいたいほどです。毛色は白一色かクリーム、またはアプリコットです。日本でも徐々に人気が高まっており、1991年度は611頭の登録がありました。

ピレニアン・シープドッグ・スムースフェイスド
ファス・ラスとも呼ばれるフランスの牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断4
訓練好き3
友好的4
その起源は、はっきりとしていません。しかし、フランスの中でも、最も古い犬種の1つと考えられています。1893年には、ベルジェ・デ・ピレネーについての会議があったことが記録に残されています。

ピレニアン・シープドッグ・ロングヘアード
フランス生まれで歴史のある中型牧羊犬、別名ベルジェ・デ・ピレネー
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断4
訓練好き3
友好的4
スムース・フェイスドの登場後、1921年にはロングヘアードのベルジェ・デ・ピレネーも紹介され、1926年にはスムース・フェイスド共々、フランスで公認され、パリのドッグ・ショーに参加しました。

ピレニアン・マスティフ
ビレネー山脈でヒツジを守っていた超大型犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的4
ピレネー山脈に昔からいた土着犬です。中世には既に人々に知られていました。毛の長いピレニアン・マスティフと毛の短いスパニッシュ・マスティフは近い地域で存在していました。狼や熊から羊を守る護羊犬として活躍していたようです。

ふ行

ファラオ・ハウンド
古代エジプト王の墓にその姿を残す猟犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的4
約5000年前のエジプトの王(ファラオ)の墓に刻まれた犬によく似た姿をしています。約2000年前に、貿易商人によってマルタ島へ持ち込まれたハウンドが、島という隔離された環境で純血性を保ってきました。

フィールド・スパニエル
絹のようになめらかな被毛が自慢
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的4
イングリッシュ・コッカー・スパニエルから作り出された犬種です。1894年にアメリカケンネルクラブで公認されました。 1920年代にいったん姿を消してしまいますが、1978年に再公認されました。

フィニッシュ・スピッツ
フィンランドでは家庭犬としても大人気
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
古い時代から北スペインに存在した犬種です。すでに中世時代には知られていたようです。この犬に関する記述で確かなものでは、1582年の書物に記録が残っています。かつてはクマなどの大型哺乳類の狩りにも用いられました。

フィニッシュ・ハウンド
フィンランド生まれのスマートな猟犬。原産地ではスウォミナイョコイラと呼ばれます
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
1800年代にフランス、ドイツとスウェーデンのハウンドを交配して作りだされました。最初のスタンダード(犬種標準)は1932年に作られました。体格はスマートですが、猟犬として万能でスタミナ抜群です。

フィニッシュ・ラップ・ドッグ
トナカイの番で活躍したフィンランドの番犬。別名ラピンコイラ
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き5
友好的4
祖先は、北極圏近辺に住んでいるラップ人が連れていた犬です。ラップ人の中からフィンランドに定住した人々が自分たちの飼い犬をフィニッシュ・ラップドッグと呼んで、トナカイの群れを守ったり、誘導したりする仕事をさせていました。

プードル(トイプードル)
明朗活発で誰からも愛される人気犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
協調性があって子どもたちとも大の仲良し
体格で4種類に分類され、性格はそれぞれで多少の違いかあります。原型となった最大のスタンダードは、自信に満ちていて、穏やかで落ち着きがあり物覚えのいい聡明なタイプです。それより小型のミディアムやミニチュアは、穏やかで人なつこいところが出てきますが、自立心は旺盛で俊敏で明朗活発な所も健在です。小型化していく段階で、依存性が増し甘えん坊な性質が強くなる傾向があるのですが、最小のトイが一番強くその性質が現れています。体格で正式に分けられているものではありませんが、さらに小型のティーカッププードルと呼ばれるタイプも登場しています。こちらは、外見はとてもきゃしゃで、ぬいぐるみが歩いていると勘違いするほどおちゃめでかわいいのですが、依存性が強すぎて、とにかくベタベタの甘えん坊です。

オシャレな抱き犬として愛される
犬のなかでもっともオシャレと思われているのがプードルで、ドッグショーでは他犬種にさきがけて特定のトリミングが要求されてきました。すなわち幼犬時代はパピー・クリップ、成犬ではイングリッシュ・サドル・クリップかコンチネンタル・クリップのいずれかでなければなりません。これは大、中、小とスリーサイズあるすべてのプードルに共通です。

歴史的には、まずスタンダード・プードルが誕生しています。それはかなり古い時代だったようで、東欧の猟犬によって作出されたとする説と、ポルトガルのウォーター・ドッグの影響を受けたとする説があります。毛がカットされる習慣はウォーター・ドッグ譲りです。水中作業を容易にするためで、ただし、心臓を保護するため胸部が、四股の関節を守るためその部分が刈り残されました。 16世紀の絵画に登場していますので、そのころから上流階級を中心に人気化したことが考えられます。特にミニチュア・サイズが婦人層に好まれ、抱き犬として愛されました。このミニチュア・タイプからトイ・プードルが作られ、現在は圧倒的な支持をえています。 毛質は比較的かたく、被毛は非常に豊富で、巻き毛、縮れ毛、縄状毛が密生、毛色は1色毛でブラック、ホワイト、ブラウン、アプリット、シルバー、ベージュなど

プードルポインター
水陸両用の理想的な猟犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き2
友好的3
19世紀後半に、プードルとイングリッシュ・ポインターとの交配により誕生しました。オールマイティな猟犬としてドイツでは人気がありますが、数は少ないようです。ドイツ国外ではまだ珍しい犬種です。

ブービエ・デ・アルデンス
アルデンヌ地方の絶滅犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的3
1600年代から、牛を監視・管理するために働いていたブービエ系の犬種のひとつです。第一次世界大戦の際に、ブービエ・デ・フランダースとアルデンス以外のブービエ系の犬種は残念ながら絶滅してしまいました

ブービエ・デ・フランダース
名作フランダースの犬のモデルになった犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き3
友好的4
小説「フランダースの犬」に描かれた犬です。日本のアニメではまったく違う犬でしたが、その後、作られた映画では、原作通り、この犬種が使われました。警察犬や盲導犬としても活躍しています。

プーミー
ハンガリー出身のぬいぐるみのような牧畜犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き2
友好的2
機々な犬種の交配によって誕生した犬種で、その歴史はプーリーと共通の部分があります。1920年になって独立した犬種として扱われるようになり、1966年にFCI (国際畜犬連盟)に公認されました。

プーリー
ドレッドへアーが自慢の牧畜犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き5
友好的2
祖先は、遊牧民族のマジャール人がハンガリーへやってきたときに連れていた犬だといわれています。ハンガリーでは約1000年前から牧畜犬として使われていました。チベタン・テリアがルーツだと考えられています。

プチ・バセー・グリフォン・バンデーン
胴長短足化で親しみやすさがアップ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的3
犬種名はフランス語で「小さな、足の短い、細くてかたい毛の犬」という意味です。祖先は、フランスのバンデーン地方に生息していた古い犬と言われています。現在でも小動物狩りの猟犬として活躍しています。

プチ・ブラバンソン
ひょうきんな表情で人気者
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理2
社会性・協調性2
状況判断4
訓練好き3
友好的4
確かな歴史ははっきりしていませんが、スムースコートのプチ・フラバンゾンは、ブリュッセル・グリフォンに、パグを交配して誕生したものだといわれています。アメリカのコメディードラマで一躍人気者になりました。

プティ・ガスコン・サントンジョワ
小型のガスコン・サントンジョワ
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的3
グラン・ガスコン・サントンジョワの小型タイプです。大型動物の猟犬だったグランの中から、特に小型のものを交配し、ノウサギなどの小動物専用の猟犬として、20世紀前半に誕生しました

ブラク・サンジェルマン
1830年ごろ王立犬舎で作出された
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的3
犬種を管理飼育していたのがサン=ジェルマン=アン=レー(Saint-Germain-en-Laye)という城を中心に発展した都市で、犬種の名前はこの都市名に由来しています。1863年には初めてドッグショーに出場し、1913年3月にはクラブが創立しました。

ブラク・ドゥ・ラリエージュ
重量級のポインター
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的3
フランス南部のスペイン国境にも接するアリエージュ県出身です。もともと重量級の祖先犬に、ブラク・サンジェルマンの血を導入してすばやさが加わりました。一時は絶滅寸前になりましたが、愛犬家の努力で20世紀になって確立しました。

ブラク・ドーベルニュー
山岳地帯の猟犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的3
フランス中南部の山岳地帯オーベルニュ地方出身。1700年代には知られていました。その後、ブラク・ドーベルニューが今日まで生き残ってきたのには、ブラク・サン・ジェルマンやアリエージョワの助けがあったようです。

ブラク・フランセ・ガスコーニュ・タイプ
別名ラージ・フレンチ・ハウンド
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的3
ガスコーニュ地方出身で起源は古く、17世紀には知られていました。おそらくスペインやイタリアのポインターが祖先に関係していると思われます。別名ラージ・フレンチ・ハウンドとも呼ばれ、一回り小型のピレネータイプと区別されます。

ブラジリアン・テリア
ヨーロッパで生まれブラジルで育ったテリア
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き2
友好的4
起源はフラジルではなく、19世紀にヨーロッパから連れてこられたジャック・ラッセル・テリアだといわれています。その他にもミニチュア・ピンシャーやチワワの血が導入され、ブラジルではすでに100年以上前から存在していたようです。

ブラジリアン・マスティフ
フィラ・フラジレイロと呼ばれるフラジルの猛犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き2
友好的2
15世紀に、イギリスのマスチフ、ブラッドハウンド、ブルドッグなどとの交配によって誕生したのが、フィラ・ブラジレイロの祖先です。その後、ブラジルにもたらされました。飼うには飼い主にしっかりとした技量が必要です。

ブラック・アンド・タン・クーンハウンド
アライグマの猟が得意なアメリカの猟犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的4
アメリカのフォックス・ハウンドとハージニア・フォックス・ハウンドに、ブラッド・ハウンドの血も導入され、誕生しました。1945年にはアメリカで認識されていました。主にアライグマ猟で活躍し、アメリカでは現役の猟犬です。

フラットコーテッド・レトリーバー
ラブとゴールデンの長所を受け継ぐ漆黒の猟犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理5
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き5
友好的3
シンプルな機能美が魅力的
見かけはゴールデン・レトリーパーよりもスマートでシンプルですが、躍動感あふれるその機能的なスタイルは、ゴージャスなイメージのゴールデンよりも野性的な美しさを感じさせます。いかに効率的に確実に獲物を追尾し回収するかがポイントの猟犬出身なので、とても賢くて状況判断も的確にでき、機転のきいた俊敏な行動をとることができます。 その知能はラブラドール・レトリーバーに勝るとも劣りません。楽しいことが大好きで、人見知りせずに誰にでも陽気にじゃれついて遊びをしかけます。ゴールデンやラブが生後2~3年で落ち着くのに対し、フラットは無邪気なままです。 穏やかで従順で、とても優しい性格なので、子供とも忍耐強く付き合える最高のパートナーになってくれます

上品で温和な性格で子守上手な獲物回収犬
4種類あるイギリスのレトリーバーのなかで、もっとも新しい水陸両用の回収専門のガンドッグです。日本ではほとんど馴染みのない犬種で少頭数しか飼育されていませんが、イギリスでは1世紀末はワェービー・コーテッドと呼ばれてレトリーパーのなかでは1番人気が高い犬でした。 そのころは毛質が波状毛(ウェーピー)でしたが、時代とともに肌に密着したフラットなコートとなり、現在の犬種名となったころから人気が離散してしまいました。波状毛という特徴を欠いてしまったのが魅力を失わせたとも考えられますが、だからといって回収能力まで落ちたわけではなく、人間のわがままさが気になる出来事でした。 上品できれい好きな犬であり、子供好きで子守にぴったりの犬です。一部の愛好家から高い評価を受けていますが、大勢はラブラドールやゴールデンの両レトリーバーに傾いており、以前のように脚光を浴びるチャンスはむずかしいかもしれません。

ブラッドハウンド
キリスト誕生より前から存在した大型ハウンド
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
祖先は、古代ローマ人に知られていたほど、歴史の古い猟犬です。キリストが誕生するより昔にギリシャ、エジプト、イタリアなど地中海の国々で見られたようです。ちなみに、ブラッドは純血を意味する言葉です。セントハウンドでは最大級。

血の臭いをたどって獲物を追いつめる
欧米の嗅覚型のハウンドのすべての先祖犬で、ベルギーのアルデンヌ高原のセント・ヒューバート寺院に8世紀ごろから獣猟犬としで飼育されてきました。英語圏以外ではセント・ヒューバートと呼ばれ、ベルギーではセント・ヒューバート大司祭を記念するお祭りでは、この犬にも祝福が与えられます。また、ベルギーの愛犬家団体の正式名称は王立セント・ヒューバート協会と名乗っており、大司祭とこの犬が獣猟犬界に大きな功績を残したことをたたえて、全犬種団体でありながら特定犬種名を会名としています。これは、ブラッドハウンドの原産国がイギリスとされていることに強く反発し、国籍奪回の意思表示でもあります。イギリスには11世紀ごろもたらされ、獲物の血痕をどこまでも追いかけることから、ブラッド(血)ハウンドと呼ばれるようになりました。日本の飼育頭数は多くありません。大きな耳をした巨大な頭部と重量感に富む大きなからだが特徴で、短毛で、毛色は黒と薄茶、赤と薄茶です。

ブリアード
ナポレオンの時代から記録に残るフランス犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的4
フランス産の犬の中では古い犬種の一つになります。なにしろ8世紀の初期のタペストリーに、ブリアードと思われる毛むくじゃらの犬が描かれているくらいですから。ナポレオンの時代にはブリアードを飼うことがステータスにもなっていました。

ブリケ・グリフォン・ヴァンデーン
第二次世界大戦の犠牲者
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き2
友好的3
グラン・グリフォン・ヴァンデーンの中型サイズのタイプです。歴史は古いのですか、フランス国内においても、それほど必要とされなかったために、数は少なく、ほとんど絶滅してしまいました。しかし、フランス人愛犬家の手によって、1946年以降、数を回復しました。

プリサリー・クリサヴィク
チワワよりも小さい最小級
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断2
訓練好き2
友好的4
FCIでは未公認で、チェコ共和国とスロバキア以外の国では、ほとんど見られません。1980年に入ってから、本格的に繁殖か進められた、新しいコンパニオンドックです。公認されれば、チワワよりも小型の犬種となります。

ブリタニー・スパニエル
世界各地で大人気のフランス生まれのスパニエル
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的5
祖先は、18世紀のフランスのブルターニュ地方に住んでいた狩猟民が飼っていた犬といわれています。おっとりした従順な犬で、むやみに吠えることがありません。フランスでは最も親しまれている鳥猟犬です。

ブリュッセルグリフォン
ベルギー王室でも愛された歴史を持つ
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的5
ベルギーの土着犬とアーフェンピンシャーとの交配によって、17世紀頃、作り出された犬です。害獣のネズミの駆除で活躍していました。ベルギー王室の愛犬だったため、「高尚な犬」という呼び名がありました。

長毛種はヒゲもじゃのベルギー王室独占犬種
3亜種に分かれるベルギー原産の愛玩犬です。日本では区別せず、みなブリュッセル・グリフォンと呼んでいますが、原産国では長毛の茶褐色の犬を指し、黒系統の犬をベルギー・グリフォン、短毛をプチ・ブラパンソンと呼んでいます。 一胎から長毛と短毛が生まれることがあるのは、犬種固定の際、アーフェンピンシャー(長毛) パグ(短毛)が用いられたためです。長毛の犬はハリガネのような荒々しい毛におおわれ、頬から顎にかけて生えている長いヒゲが特徴となっています。 新犬種として知られるようになったのが18世紀末で、ベルギー王室など上流階級に独占的に飼育されていました。19世紀になって辻馬車の御者台に乗せるのが流行、馬小屋でネズミ捕りをしていたので厩舎のグリフォンと呼ばれれたこともあります。グリフォンとは、テリア・タイプの犬のことです。 断耳・断尾が必要で、毛色は赤味がかった茶褐色か黒です。日本ではなじみのうすい犬種で、1991年度は27頭の登録がありました。

ブル・テリア
ちょっと間の抜けたしょうきん顔がトレードマーク
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き2
友好的1
ブルドックと、高低成したホワイト・イングリッシュ・テリアとを交配させた犬がルーツです。その後、スタッフォードシャー・ブル・テリアやスパニッシュ・ポインターなどとも掛け合わされ、現在のようなユニークな姿になりました。

怪奇な風貌にもユーモラスな感じが漂う
憎々しさを覚えるほど一見醜悪な貌をしている犬で、この犬が突然飛び出してきたら悲鳴をあげる人が多いのではないでしょうか。欧米の犬には珍しく三角形の吊り上がった目をしており、口吻は矢尻の形に尖って、見るものを圧迫します。 歯に衣を着せないでいうなら、テリアの欠点だけを集めて作られた犬であり、それにかつてのブルドッグがもっていた闘争本能が加えられた犬ともいうことができるでしょう。 それだけに、こういう犬を作出したイギリス人の創造能力には驚かされます。それはまた、犬のファイティングに熱中したイギリス人の業の深さを感じさせます。

ブルドッグの血を引いているスタフォード・ブル・テリアと白いテリアによって19世紀初頭に作出され、闘犬として使用されていました。動物愛護法によって闘犬が禁止され、一時人気が離散しましたが、1860年ごろ白一色のブル・テリアが出現したことから人気が再燃し、性格に改良が加えられてショードッグとしての地住を確保、現在に至っています。 この犬の人気にあやかろうとしてミニチュアも作出されましたが、最近は振いません。 ブル・テリアは日本では比較的なじみのない犬でしたが、みる者に強い印象を与えることからテレビのコマーシャルに登用されることが多く、近年は飼育者も徐々に増加しています。有色犬は白色犬ほど人気をえていません。白色犬は頭項部の斑が許されています。

ブルー・ピ力ーディ・スパニエル
優雅で優秀なフランスの鳥猟犬。別名エパニュール・ブルー・ド・ピ力ーディ
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断4
訓練好き5
友好的5
フランス原産のガン・ドッグ「エパニュール・ピカール」とスコットランド産のゴードン・セターとの交配によって生まれた犬種です。フランスのピカルディ地方で作り出されたため、その地名が犬種名に付きました

フルーノ・サンテュベール・フランセ
がっしりしたスイス・ハウンド
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
スイス・ハウンドの中のブルーノ・ジュラのブルーノ・タイプとサンテュベール・タイプに分かれるうちのひとつです。スイスとフランスの国境付近で発生したもので、今では絶滅してしまったフランスの古い犬種が関係していると思われます。

ブルーノ・ドゥ・ジュラ
強い狩猟本能
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
スイス・ハウンドのひとつです。体重の重いサンテュベールと軽いブルーノに分けられます。1500年代にフランス国境のジュラ山脈地域で誕生したと考えられています。スイス・ハウンドのカラーバリエーションのひとつです

ブルドッグ
一度見たら忘れられない元祖キャラクター犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断2
訓練好き2
友好的4
付き合えば付き合うほど味が出る
雄牛と闘う闘技ブル・ベイティングの犬だったなごりのこわもての外見と相反して、大変物静かで温厚で我慢強く繊細な心を持ち合わせている犬です。 人一倍甘えん坊な面もあり、飼い主の愛情をいつでも確認せずにはいれません。状況判断に至るまでに少し時間がかかるタイプです。命令に対して俊敏な行動を期待せず、じっくり考えて行動出来るような命令の出し方やタイミングを考えてあげるべきです。賢くて状況も冷静に観察していますが、頑固さは人一倍です。自分が納得いかないことに対しては、頑として従わないやっかいなところがあります。 高温多湿にとても弱く、皮膚もデリケートなので、スキンケアには注意が必要です。食後には、口周辺に残る食べカスをきれいにして、顔のシワのすき間も清潔にしておきましょう。

ブル・バイティングに用いられた英国の国犬
醜くければ醜いほどいい犬といわれているように、怪異な顔貌と体型をしているのがブルドッグです。だからといって犬種標準はどうでもいいということではありません。むしろ他犬種より厳しい条件が要求される犬であり、プロフェッショナルが飼育する犬といえるでしょう。

イギリスの国犬といわれていますが、現在のような地位を確保したのは今世紀に入ってからで、長い不遇な時代もありました。歴史的にはジョン欠地王の時代に始まったブル(牛)・バイティングに使用されたのがこの犬で、ブルドッグと名づけられた理由です。12世紀のことでした。しかし、これがどこまで正確であるかは疑問があるところで、マスティフの記録とごっちゃになっているようにも思われます。1604年、ジェームズ1世が遠来の客人をもてなすためにおこなったブル・バイティングの記録では、グレーハウンドとマスティフが使用されたとありますが、ブルドッグという犬は登場していません。18世紀以降になりますと、ブルドッグを思わせる絵もしばしば描かれていますので、一般に普及したのはこのころかもしれません。 しかしその絵はブルドッグというよりスタフォードシャー・ブル・テリアに似ています。日本には大正末期に輸入されて広く知られ闘犬が廃止された1835年以降人気が離散したブルドックの再興を図った人びとにより、現在のタイプに改変されたとも考えられます。

ブルボネ・ポインター
フランスのポインターの中では最古参。別名ブラク・デュ・ブルボネ
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的3
フランス原産のポインターの中でも、最も古い歴史をもっているといわれています。1598年にイタリア人が、フランス中央部にあるブルポネ地方を旅した際に、この犬種について記録しています。

ブルマスティフ
ライオンと互角に戦った勇敢な犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的1
ドイツのワイマール。19世紀の中ごろに、ブルドックやマスティフを交配して、作り出された犬種です。密猟者から狩猟場を守らせたり、農園の警備をさせたりするための犬として誕生しました。1871年にはライオンと闘わせたという記録があります。

フレンチ・ウォーター・ドック
現存するウォータードックの基礎になった犬。別名ハルビー
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
すべてではありませんが、現在、ヨーロッパに存在している多くのウォーター・ドッグの祖先に最も近い犬種がバルビーだといわれています。16世紀にバルビーの記録か残っています。水を弾くカールした被毛は、定期的なトリミングが必要です。

フレンチ・スパニエル
友好的なフランスのスパニエル。別名エパニュール・フランセ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き4
友好的5
今はすでに絶滅したシャン・ド・オイセル(セター)の、遠い子孫と考えられています。16世紀のころには、鳥猟犬として広く飼われていましたが、イギリス原産の犬種との競合により、姿を消していました。 しかし、19世紀になって、フォアニエー神父によって、復活しました。

フレンチ・トリコロール・ハウンド
3色カラーのフランスの大型猟犬。別名フランセ・トリコロール
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的2
ルーツは、イングリッシュ・フォックスハウンドや、同じフランス原産の猟犬ポワトヴァンなどの交配によって誕生したのがグラン・アングロ・フランセ・トリコロールです。その犬をさらに改良して、作り出されました。

フレンチ・ピレニアン・ポインター
状況を選ばず能力を発揮する鳥猟犬。別名ブラク・フランセ・ピレネー
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的1
フランスとスペインの国境にあるピレネー山脈で、古いスパニッシュ・ポインターと、すでに絶滅してしまったセント(嗅覚) ・ハウンドの血を引いています。地形も厭わない猟犬として、評価の高い犬種です。

フレンチ・ブルドッグ
見かけによらず理知的で繊細
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
優れた観察眼で、気がつけば家族の一員に
コミカルな見かけとは裏腹に、物静かで繊細で細やかな情愛を持った犬です。とても思慮深く聡明で好奇心旺盛なうえ、遊ぶことも大好きです。何かを発見したり探し出したりするようなゲーム感覚の楽しい遊びを次々に開発して、愛嬌たっぷりです。 賢さは抜群で、家族の会話は大部分理解できます。話しかけると首を傾げながら一生懸命に聞いて、言葉の意味を理解して適確な反応を返すので、付き合ううちにしだいにペットというよりも人に近い存在になってくる不思議な犬です。 しかる時にきつい体罰をすると、反感をかうだけでかえって逆効果になりかねません。悪いことをしたら、むしろじっくり話して教えたり、ひどく落胆している様子を見せつける方が効果的に反省してくれるはずです

大きなコウモリ耳がユーモラス
あのオシャレなフランス人が作り出した犬にしては、どう見てもスマートさに欠けているのがこのフレンチ・ブルドッグです。それもそのはずで、実際の作出者は、19世紀中ごろにイギリスからフランスのノルマンティー地方に集団で移住したレース編みの職工たちで、母国から連れてきた小型ブルドッグをベースに作出したものです。 フランスでパグや各種テリアと交雑がくり返えされ、現在の大きさになったものです。

ブルドッグとの最大の違いは頭上に高く掲げた大きなコウモリ耳で、貌の部分はパグ、ポディはブルドッグで、アンバランスが魅力となっています。しかし、近年は各国とも飼育者は激減しており、イギリスでは年間の登録数が254頭、アメリカでは632頭でドッグショーでもめったにみられなくなりました。日本では第2次大戦後若干頭が飼育されましたがすぐ低調となり、近年に至ってやっと見直され、1991年度はちょうど100頭の登録がありました。短毛で、毛色はプリンドル、白とプリンドル、フォーンなどです

フレンチ・ラフヘアード・ポインター
家庭犬としても人気上昇中のフランス猟犬。別名グリフォン・ダレーア・ボワル・デュール
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断5
訓練好き4
友好的3
古いワイアーへアード・グリフォンを復活させるため、1860年に、フランスやドイツのグリフォンに、ポインターやスパニエル、バルビなどを交配して、1870年には誕生したといわれています。

ブロホルマー
デンマーク生まれの心優しいマスティフ
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的5
祖先らしき犬の姿が、1500年代の絵に残されています。その後、一度姿を消しますが、1850年、ゼーシュテットという人が、似ている犬を集めて再生しました。その功績を称えて、その人物の領地だったフェン島のブロホルムが、犬種名のもとになりました。

へ行

ペキニーズ
中国の宮廷で愛されていた由緒正しい歴史を持つ
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的4
静かに勝手気ままに生きたい
自己中心的でマイペースです。静かにのんびり、勝手気ままな生活を望んでいるので、騒々しい家庭や子供が大騒ぎする家庭では、ストレスで攻撃的な性格になることもあります。依存性が高く、大好きな飼い主にはベタベタ甘えます。しかし、自分にその気がない時は、呼んでも無視を決め込むなど、驚くほど淡泊な態度をとります。神経質で気に入らないことがあると、過剰に反応して吠え続けたり、咬みつくので、しつけや訓練には相当てこずります。犬の気持ちや自主性を尊重して、ゆっくりじっくりしつければ、味のあるパートナーになります。 寒さには強いですが、高温多湿な夏は苦手で、呼吸も荒くなってしまうので、温度管理には注意が必要です。また、食後の口の周辺のよごれを取り、清潔に保ちましょう。

愛矯ある珍妙な顔で西太后に愛された人気犬種
中国の北京にちなんで命名された愛玩犬で、大きな頭部、やや突き出た目、耳の飾り毛、短い口吻、地を這うような歩様など特徴をたくさんそなえた長毛犬です。 もともとは、チベットの支配階級やラマ教の寺院で飼われていたラサ・アプソが貢ぎ物として中国に贈られ、長い年月をへて現在のタイプになったようです。

1860年アヘン戦争で北京の西太后の宮廷に攻めこんだ英軍兵士が、置き去りにされたペキニーズを保護し本国へ送ったところピクトリア女王が気に入り、ルーティと名づけた愛犬を宮廷画家で動物画が得意だったランドシーアに描かせたほどです。1893年初めてドッグショーに出陳され、以後人気犬種になりました。愛嬌のある珍妙な顔をしており、日本でも人気犬種に数えられ、1991年には1251頭登録がありました。毛色はアルビノ(白子)とレバー以外はすべてが認められています。

ベドリントンテリア
上品な姿が人気の真っ白テリア
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断2
訓練好き2
友好的1
貧しい炭鉱労働者の家で、密猟犬や闘犬として使われていた犬がルーツです。ノーザンハーランド州ベトリントン市周辺に住む人々がかわいがっていたため、1925年に犬種名にベドリントンという地名が採用されました。

ペルービアン・ヘアレス・ドッグ
インカ帝国時代から存在した古代犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理1
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的4
へアレス・ドッグは紀元前300年から紀元後1400年の間に現れたと考えられています。インカ帝国の聖なる犬としてあがめられていたようです。犬種番号は同じですが、スモール、ミディアム、ラージの3種類の大きさがあります。

ベルガマスコ
オオカミから身を守る独特のドレッドヘアー
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
フェニキア人がイタリアにもたらしたと考えられています。その後、北イタリアで繁殖され、「カネ・ダ・パストーレ・ベルガマスコ」と呼ばれるようになりました。ベルガマスコは、北イタリアにあるベルガモという町の名に由来しています。

ベルジアン・グリフォン
日本でも人気上昇中
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的4
ベルジアン・グリフォンとブリュッセル・グリフォン、プチ・ブラパンソンの歴史的な区別ははっきりしませんが、1880年にブリュッセルでのドッグショーに初めて登場したブリュッセル・グリフォンが基礎になっていると思われます。

ベルジアン・シェパード・ドッグ、・タービュレン
様々な分野で活躍する使命感の強い犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き4
友好的2
祖先は、中世のころから、西ヨーロッパで活躍していた牧羊犬だといわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。ベルギーにある小さな町テルビュレンが、タービュレンという名の由来です。

バランスのとれた体型が美しいベルギーの牧羊犬
ベルギーの4犬種の牧羊犬中、もっとも人気があり体型的にもバランスのとれた犬です。現地ではテルビュランと呼ばれ、首都ブリュッセルの衛星都市にちなんで名づけられました。タービュレンはテルビュランの英語読みです。 この犬についてのくわしいことはわかっていませんが、1891年に牧羊犬の分類をおこなった際、長毛の褐色系統の犬をテルピュランと命名、以下の黒系統の犬をグローネンダール(英語圏ではベルジアン・シープドッグ)、短毛の犬をラークノワと呼ぶことにしました。これらの犬種名はベルギーの名城や古城のある町にちなんだものであり、これをよその国が勝手に読み変えることはあまり関心できません。いずれもジャーマン・シェパード・ドッグの名声に太刀打ちできず、マイナーな犬種に甘んじています。

ベルジアン・シェバード・ドッグ・クローネンダール
明朗美しい漆黒の長毛を持つ牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き4
友好的1
粗食と悪天候に耐えるように、19世紀末のベルギーで、タフな牧羊犬が作り出されました。それがベルジアン・シェパードです。被毛の種類別に4タイプあり、グローネンダールは黒くて長い毛のタイプになります

ベルジアン・シェバード・ドッグ・マリノア
ベルジアン・シェパード兄弟唯一の短毛種
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き5
友好的4
ベルジアン・シェパード・ドッグには被毛の違いによって、マリノア、タービュレン、クローネンダール、ラケノアの4タイプがあります。19世紀の終わりに、独立した犬種として扱うようになりました。ベルギーのマリーヌ付近が原産です。

ベルジアン・シェパード・ドッグ・ラケノア
ワイアーへアーのベルシアン・シェパード
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き5
友好的4
ベルジアン・シェパード・ドッグの他のタイプよりも、後の19世紀になってから、広く知られるようになりました。ブリュッセル地方の女王が愛していたため、女王の居城ラーケン城の名前をとって、ラケノアと名付けられました

ベルジェ・ド・ボース
ルネサンス時代から存在したフランスの護羊犬。別名ボースロン
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き4
友好的3
ルネサンス時代の1578年の文書に、この犬種と思われる犬の記述があるほど、古い歴史を持つ護羊犬です。原産地のポース地方にちなんで、1896年にベルジェ・ド・ポースという犬種名が付けられました。

ベルナー・ハウンド
スイス・ベルンの山間を駆けめぐる猟犬スイス・ハウンド。別名ベルナー・ラウフント
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的3
スイスにはかつて数多くのハウンドがいましたが、今では稀少です。現在は小型と中型のハウンドがおり、ベルナー・ラウフントは中型のハウンドで、4タイプいるシュバイツァー・ラウフントの中の1タイプです。4タイプとも犬種番号は同じです。

ほ行

ボーダー・テリア
国境地帯で活躍した猟犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
スコットランドとイングランドの国境(ポーダー)地帯を原産として、18世紀に登場した犬種です。ネズミの駆除や、キツネを巣穴から追いだす役目をしていました。俊敏な動きをするため、アジリティーでは大活躍しているそうです。

ボーダーコリー
卓越した運動能力と知性を備えた優秀犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き5
友好的4
臨機応変に問題を解決できる
牧羊犬の中でもヒツジの誘導技術にかけては、右に出るものがいません。驚異的な瞬発力、跳躍力、俊足を持っています。 その運動能力に、的確に状況判断できる優れた観察眼や分析能力、臨機応変な問題解決能力といった高い知能も兼ね備えているので、ヒツジの誘導のみならずアジリティやフリスビー大会でいつも上位の常連になるのは当然の結果といえるでしょう。 性格も、無邪気で人なつこい上、優しくて明るく我慢強く、好奇心旺盛な最高の家庭犬です。 飼い主を信じてどんな命令にも服従しますが、賢い子ほど、飼い主の指示や合図をしっかりと覚えて使い分けようとしていますから、飼い主は、命令の出し方をわかりやすく一貫性を持って犬と接することが大切です。 換毛期以外は、抜け毛も少なく、毛玉も出来にくいので、被毛の手入れは比較的に楽でしょう。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ
水中で能力を発揮するポルトガルの犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
8世紀のイベリア半島にいた犬が祖先といわれています。漁師に飼われていて、水中に落ちた魚を回収したり、船の間の連絡係をしたりしていました。その後、数が激減し、50年ほど前には絶滅の危機にありましたが、復活を果たしました。

ポーリッシュ・グレーハウンド
穏健主義のポーランドのサイトハウンド。別名シャルト・ポルスキー
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断5
訓練好き2
友好的3
おそらくサルーキなどのアジア原産のサイト・ハウンドがルーツと考えられています。ポーランドのサイト・ハウンドの詳細な最初の記録は、1690年に書物に記されました。気だては良いのですが、都会での飼育には向きません。

ポーリッシュ・ハウンド
猟犬らしくない優しさが魅力。別名オガール・ボルスキー
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
ウサギやキツネの狩りに活躍していた古い歴史を持つ猟犬です。一時、第二次世界大戦時にほとんど絶滅してしまいました。その後、復活し、1966年にFCI(国際畜犬連盟)に公認されています。ヨーロッパではオガール・ポルスキーと呼ばれます。

ボクサー
尊敬する飼い主には圧倒的なパワーを発揮
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理2
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的2
見かけによらず温厚でナイーブな一面も
常に自信に満ちあふれで堂々とした雰囲気を漂わせています。 実際にとても賢くて状況判断が的確にできます。ふだんは物静かで温厚で控えめなのですが、ここぞという時には猛烈なパワーと迫力で、他を圧倒するので頼もしい限りです。 信頼し尊敬できる飼い主に巡り会えると、穏やかで従順に育ち、飼い主への忠誠心は大変に濃厚で絶対的なものになります。 反面、賢さゆえに半端な気持ちで接していると、頑固で気の強い攻撃的な犬に変貌します。見かけと違って、精神的にとてもナイーブで、傷つきやすく、逆恨みしたり根に持つタイプなので、体罰や厳しい叱責は逆効果です。トレーニングは、むしろ穏やかにしっかり諭すように話しかけた方がずっと効果的ですし、信頼関係も、より深まるはずです

精悍でスマートな体型がショードッグ向き
断耳・断尾を必要とするキリリとした体型のドイツ原産の中型犬で、番犬、伴侶犬として飼育されています。ブルドッグ譲りの精悍な顔立ちとスマートな体型の犬として知られています。 特に第2次世界大戦後は世界的な流行犬種となり、日本でも一時はコリーの人気を凌いでいました。1975年とその翌年にはそれぞれ175頭を超す登録があり、存在を強く印象づけたものです。その後犬種の多様化の影響で人気にかげりがみえ、最近はふるいません。しかし、ショー会場では常に好成績を残しており、目が離せない犬です。

ボクサーはいまから110年ほど前、闘犬として作出されました。ベースとなったのはブルドッグやマスティフなどの闘犬でしたが、ドッグショーで成功をおさめたことからショードッグの道を歩むようになりました。ボクサーという名は、闘犬の際、前肢をボクシングのように交互に突き出すしぐさをすることから名づけられたとも、体高体長比が10:10で、ボックス(宇宙)を思わせるためともいわれています。 かみ合わせはアンダーショットでなければならず、短毛で、毛色はフォーンとプリンドルがあります。

ボストンテリア
無邪気さと冷静さを併せ持つ魅力的な犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的4
正義惑が強くて紳士的
気ぜわしく大騒ぎして遊び回る活動的な面とじっくりと状況を観察して、分析してから行動する慎重な面が同居している不思議な犬です。 見かけによらず甘えん坊で、人なつこく寂しがり屋な面があります。遊びもなかなかの誘い上手です。 家族を守ろうとする気持ちは人一倍で、小柄ながら番犬としてもとても頼れる存在です。感情が細やかな分、ストレスを抱えると無駄吠えが多くなり、攻撃的になったりすることもありますから、日頃のコミュニケーションはしっかりとることが大切です。 おちゃめな面もあって、とても手の込んだ知能犯的ないたずらや悪ふざけを、瞳を輝かせながら夢中になってするので、思わず吹き出してしまうこともしばしばです。危険ないたずらには、よく注意しましょう

アメリカ原産の闘犬として作られる
かつてボストン・ブルとかアメリカン・ブル・テリアと呼ばれていたように、ブルドッグとブル・テリアによってアメリカで闘犬として作出されました。当時の体重は27kgもあったといわれ、これは現在のボストン・テリア軽量級の約4倍にあたります。 のちにフレンチ・ブル・ドッグが使用されて小型となり、またタキシードを着たようなスマートなタイプとなり、アメリカでは1893年純粋犬種として認定されています。アメリカ原産犬種としては、フォックスハウンドとチェサピーク・ベイ・レトリーパーに次ぐ古い犬で、愛玩タイプの犬だったことから大歓迎されました。日本には1930年代に紹介され、人気犬種の一角を占めていましたが、第2次大戦を契機に徐々に姿を消し、戦後は多種多様な愛玩犬が登場したことから人気の圏外に置かれています。1991年度の登録頭は126頭でした。短毛でビロードのような光沢があり、毛色は虎毛に白斑が理想で黒毛に白斑の犬もめだちます。白斑の位置が重要な犬です。

ボスニアン・シェパードドッグ
ますます活躍の場を広げるボスニアの犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き5
友好的4
1300年代前半、ポヘミア南部で番犬とされていたのが、ポスニアン・シェパードドッグの祖先と考えられています。16世紀になると、純血種の繁殖か奨められましたが、動乱の中で姿を見ることがなくなりましたが、愛犬家により再生され、FCIに公認されました。

北海道犬(アイヌ犬)
過酷な自然環境で活躍した勇敢な忠犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的2
祖先は、東北地方から北海道へ渡ったマタギ犬で、アイヌの人々が飼っていたクマ狩り用の犬だといわれています。そのため、アイヌ犬とも呼ばれます。1937年に国の天然記念物に指定されました。

クマ狩りが上手なアイヌ民族の番犬
短毛の立ち耳、巻き尾または差し尾の中型の日本犬で、別名アイス犬とも呼ばれているように北海道で固定されました。先住民族のアイヌ民放の番犬として、またクマ狩りの犬として大切にされていた犬です。 北海道犬の愛好者のなかには、日本犬と系統が違う北方犬の流れをくむ犬と主張される人もいます。北海道という地域性と、日本犬の種類が多いことからそれとの類似性を否定したいためだと思われますが、無理な主張のようです。 岐阜大学の研究によると、北海道犬は血液的には他の日本犬とくらべるともっとも台湾の犬に近いとのことです。ということは南方系の犬で、最初に日本列島に移住した民族といっしょにやってきて、あとからきた民族に圧迫されて北海道に定住するようになったアイヌ民族と行動をともにした犬と考えられます。毛色は胡麻、虎、赤、黒、白、黒褐色などで、舌斑は欠点とみなされていません。

ボデンコ・アンダルース
スペイン原産の古代ハウンド
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的3
確かな記録が残っていないため、くわしいことはわかっていませんが、古くから地中海沿岸で発達し、特にアンダルシア地方で、ウサギ狩りなどの猟犬として活躍していました。バリエーションに富み、3つの大きさと3つの毛質があります。

ボデンコ・ボルトゥゲス
3タイプの大きさのあるポルトガルの猟犬。別名ポーチュキーズ・ハウンド
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断3
訓練好き3
友好的4
古代エジプトにいたハウンドがルーツと考えられています。古代エジプトの美術品の中には、ラフコートらしき犬も描かれています。ポルトガルでは唯一の小型ハウンドで、ウサギ狩りやネズミの捕獲に使われていました。

ホファヴァルト
ヨーロッパで大人気の心優しい大型犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断5
訓練好き5
友好的5
中世のころから農場などの番犬として働いていました。1920年代になって、より原型に近いホファヴァルトが作り出されました。ドイツでは、今でも使役犬として活躍しています。ブラック、ゴールデン、ブラック&タンと3種のカラーがあります。

ボヘミアン・スポテッド・ドッグ
ボスニア原産の友好的な犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的3
チェコスロバキアの科学アカデミーの生物学者によって第二次世界大戦後に作られました。ジャーマン・シェパードドッグ、ボヘミアン・マウンテン・ドックとスロヴェンスキー・チュバッチュ、さらには、いろいろな猟犬やテリア、雑種と交配させることによって誕生しました。

ポメラニアン
ちやほやされるのが大好きなお茶目な犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理2
社会性・協調性2
状況判断2
訓練好き2
友好的2
気が強く好奇心旺盛だが臆病な一面も
楽しいことが大好きで、家の中でいつも元気活発にチョコマカとはしゃぎ回っている、ぬいぐるみのようなかわいい小型犬です。 とても好奇心旺盛で、興昧を持ったことには何でもすぐに首をつっこんできて、気が付くとその中心になって大騒ぎを繰り広げているような、とてもおちゃめな性格です。また、ほめられたりちやほやされるのが大好きで、自己中心的な面も強い方です。 また、かなり神経質な所もあって、一度怖い思いや嫌な思いをしたものに対しては、執拗にずっと覚えていて極度におびえたり、攻撃的になります。不審者や物音にも素早く過敏に反応して、しつこく吠え続けたり、興奮し過ぎて噛み付いてくるような攻撃的な面もあるので、ときには厳しく接することも必要です。

犬界の国際化に貢献した可憐な長毛種
可憐なタイプをした長毛の愛玩犬です。スピッツから改良された犬で、もともとはドイツとポーランドにまたがるポメラニア地方にいた小型犬が、イギリスで洗練されたものです。 ピクトリア女王が特にこの犬種に関心を寄せられ、第1回クラフト展覧会(1891年)に出陳、チャンピオン完成に意欲を燃やされたと伝えられています。イギリスでは伝統的に王室で飼育された犬種が人気化する傾向があり、ポメラニアンの普及にー役を買っています。日本では1970年ごろから爆発的な人気を呼び、現在も高い支持をえて安定した登録が記録されています。 近年は海外にも輸出されることが多く、犬界の国際化に貢献しています。 毛色は茶系統を主流に、クリーム、ウルフ・セーブル、ブラック、ホワイトなどがあります。

ポリッシュ・ローランド・シープドッグ
祖先はポーランドの牧羊犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理2
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的3
ビアデッド・コリーの祖先犬の1つといわれています。「ポーランドの低地の牧羊犬」という犬種名の通り、牧羊犬として活躍していました。一時期、数を減らしましたが、人々の努力で絶滅を免れました。

ポルスレーヌ
たくましく頑丈な肉体が自慢の古い猟犬
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き3
友好的4
フランスでは最も古い猟犬のひとつとされています。セント・ヒューバートと呼ばれる犬種の白いタイプとして、修道院で大切に飼育されてきました。1971年にはポルスレーヌのクラブが設立され、保存に手をつくしました。

ボルゾイ
ロシア貴族にも愛された躍動美に溢れた犬
飼いやすさ
初心者向き3
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
胃腸病には特に注意が必要
ロシア語で「俊敏」という意味の名前から分かるように、走る時のスピード感あふれる姿が大変に美しい犬です。また、ジャンプ力にも優れていて、とてもアクティブです。 気位の高そうな無表情でとっつきにくい風貌ですが、大好きな家族には安心して思いきり甘えてくるので、そのギャップが愉快です。 しかし、知らない人に対しては神経過敏なくらいに警戒心が強くなります。緊張が過ぎると、突然攻撃して咬んで来ることもあるので、小さい頃から連れ出して、多少のことでは怯えないように馴らしておいた方がいいでしょう。 胃捻転を起こしやすい犬種なので、これで命を落とす例が少なくありません。硬いフードはさけて、一日一回きりの食事ではなく、適量を数回に分けて与え、食後の激しい運動などは厳禁です。

ロシア貴族に愛されたオオカミ猟犬
気品を感じさせる大型の獣猟犬で、ロシア原産です。モンゴルの軍勢によってロシアにもたらされたと考えられていますが、ハンガリーの獣猟犬(ハンガリアン・グレーハウンド)が古代エジプト系と推測されており、地理的なことを考えるとアフガン・ハウンドなどの影響も無視できません。 以前はルシアン(ロシア)・ウルフハウンドと呼ばれ、オオカミなどの大型獣を相手とする犬でした。貴族などの特権階級だけが飼うことを許されたといわれ、気品があるのはそのせいでしょうか。この犬を入手するには娘3人が必要とされた、とも伝えられています。

この犬が国際的に知られるようになったのは1892年で、第2回クラフト展にロシア大公が10数頭を出陳、会場の人気を独占したことによります。この大型犬が集団で会場を歩く光景を目にした人びとは、さぞかし驚いたと思われます。現在のボルゾイという犬種名に変わったのは1936年で、俊敏に行動する犬という意味です。日本には大正年間に輸入され、1950年代に人気犬種となりました。頚のまわり、前胸部、四肢の裏側と尾の毛は特に豊富で、毛色に制限がありません。

ボルドー・マスティフ
赤い被毛が自慢のボルドー地方のマスティフ
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性2
状況判断3
訓練好き3
友好的2
アレクサンダー大王の軍隊か連れてきたチベタン・マスティフの子孫という説がありますが、本当かどうかはわかりません。 1910年に最初のスタンタード(犬種標準)か定められ、現在にいたっています。フレンチ・マスティフともいいます。

ポルトガル・シープドッグ
サルのような顔が特徴のポルトガルの犬。別名カオ・ダ・セラ・デ・アイレス
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理3
社会性・協調性3
状況判断4
訓練好き3
友好的3
ポルトガルの南部で約100年の間、牧羊犬として働いていました。しかし、ポルトガル国内外においてあまり知られていなかったため、1970年代までにはほぼ絶滅に近い状況でした。その後、愛好家たちによって回復しました。

ポルトガル・ポインター
ポルトガルの古い鳥猟犬。別名ペルティゲロ・ポルトゥゲス
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き2
友好的3
5世紀から6世紀にかけて、ポルトガルの鷹匠に使われている犬がルーツと考えられています。イングリッシュ・ポインターの祖先ともいわれており、多くのガン・ドックの起源になったようです

ボロニーズ
ボローニャ生まれのフワフワ犬
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理4
社会性・協調性3
状況判断3
訓練好き3
友好的4
11世紀からヨーロッパの上流階級で飼われてきた古い犬で、エカテリーナ女帝やマリア・テレジアなども愛犬にしています。 原産地がイタリアのポローニャ地方だったため、ポロニーズという犬種名が付けられました。

ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ
純白の毛色を持つ人気のシェパード
飼いやすさ
初心者向き1
健康管理4
社会性・協調性5
状況判断5
訓練好き4
友好的4
基礎になっているのは、アメリカやカナダ原産のアメリカン・カナディアン・ホワイト・シェパードです。スイスに輸入され、1966年に初めて繁殖に成功し、その後、ヨーロッパでも人気高まり、広がりました。

ポワトヴァン
オオカミを狩る大型のフランスの猟犬
飼いやすさ
初心者向き2
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的3
1600年代、フランス西部のポワトー地方では、まだオオカミが、多く生息していました。このオオカミを狩るために、イギリスのグレー・ハウンドやアイルランドのセントハウンドなどを交配し、大型の猟犬を作出しました。

ポン・オードメル・スパニエル
水のスペシャリストとして知られるフランス犬。別名エパニエュール・デュ・ポン・オードメル
飼いやすさ
初心者向き4
健康管理3
社会性・協調性4
状況判断4
訓練好き4
友好的4
北フランス、ノルマンディーのポン・オードメル地方が原産地です。水への適応性と独特の巻き毛はアイリッシュ・ウォーター・スパニエルから受け継いでいます。主人の命令には忠実でタフなため、猟犬としては申し分ありません。
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